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膵尾部癌によるSister Mary Joseph’s Nodule に対する局所緩和療法として外科的切除が有効であった1 例
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JPY
Abstract
症例は70 歳,女性。下腹部痛を主訴に前医を受診し,膵尾部癌が疑われたため当院受診となり,膵尾部癌と診断した。脾臓への直接浸潤,肝両葉の多発転移,腹部大動脈周囲リンパ節転移を認めたため切除不能と判断し,化学療法を二次療法まで施行したが病状は進行した。そのため緩和的治療のみの終末期医療を行う方針となった。診断確定から12 か月後にSMJN を来した。体動時に腫瘍からの出血があったためADL が低下し,通院と訪問診療での止血処置を繰り返したが制御困難であり,重度の貧血に対して頻回の輸血が必要であった。そのため出血制御,症状緩和を目的にSMJN に対する摘出術を施行した。術後経過は良好で術後5 日目に退院となった。全身状態悪化のため術後59 日目に死亡したが,術後は出血や苦痛症状なく在宅での生活が可能であった。SMJN における摘出術は,外科的緩和治療として有用と考えられた。
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