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集学的治療により長期生存が得られている同時性肝転移を有する進行胃癌の1 例
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JPY
Abstract
同時性肝転移を有する進行胃癌に対し,集学的治療により長期生存が得られている1 例を経験したので報告する。症例は75 歳,男性。食欲低下を主訴に近医を受診し,胃癌の疑いで当院に紹介となった。上部消化管内視鏡検査では,胃角部大弯~後壁に2 型進行癌を認めた。CT では同部位の胃壁肥厚を認め,肝S2 に単発20 mm の腫瘤を認めた。生検病理では,高分化型腺癌(tub1,HER2 3+)であった。進行胃癌,cT4aN0M1HEP,Stage Ⅳと診断した。全身化学療法カペシタビン/シスプラチン/トラスツズマブ2 コース施行した後,腹腔鏡下幽門側胃切除,B‒Ⅰ再建,腹腔鏡下肝S2 部分切除を施行した。手術時間474 分,出血量は437 mL であった。病理学的には,tub1,ypT4aN0M1HEP,ypStage Ⅳであった。病理学的効果判定は,原発巣grade 1a,肝転移巣grade 1b であった。術後S‒1 8 コース施行後,術後13 か月で肝S1/2 に10 mm単発の再発を認めた。カペシタビン/オキサリプラチン/トラスツズマブ3 コース施行後,腹腔鏡下肝S1/2 部分切除を施行した。手術時間310 分,出血量は少量であった。病理学的効果判定は,腫瘍の遺残はなくgrade 3 であった。術後カペシタビン/オキサリプラチン/トラスツズマブ8 コース施行し,初診から4 年7 か月,最終肝切除から3 年経過し,現在無再発経過観察中である。
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/content/article/0385-0684/50030/396