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外科的切除により30 か月の生存が得られた十二指腸原発未分化癌の1 例
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JPY
Abstract
症例は80 歳台前半,男性。黒色便,貧血の精査の上部消化管内視鏡検査で十二指腸下行脚に潰瘍性病変を認め,生検で低分化型腺癌が疑われた。リンパ節転移,遠隔転移は認めず,根治目的に膵頭十二指腸切除術を施行した。組織学的には腫瘍は十二指腸下行脚を主座とし,主膵管や胆管,乳頭部への直接浸潤を認めなかった。腫瘍細胞は高度核異型を有し,細胞接着性が乏しかった。免疫組織化学染色で,腫瘍細胞はcytokeratin(CK)AE1/AE3 弱陽性,CK7 陰性,CK20 弱陽性であり,大部分がvimentin 陽性であったことから十二指腸原発未分化癌(pT4N0M0,pStage ⅡB)と診断した。術後補助化学療法は施行せず術後27 か月間,無再発で経過していたが,術後28 か月目に肺転移,リンパ節転移を認め,術後30 か月目に死亡した。十二指腸原発未分化癌は非常にまれであり,一定の治療方針のない予後不良な疾患だが外科的切除により比較的良好な予後が得られた症例を経験したので報告する。
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/content/article/0385-0684/50090/1001