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腹膜播種と幽門狭窄を伴う胃癌に対してバイパス術を施行しS1+Paclitaxel 経静脈・腹腔内併用療法で長期生存が得られている1 例
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JPY
Abstract
症例は74 歳,男性。経口摂取不良で上部消化管内視鏡検査を受け,胃癌(低分化型腺癌)による幽門狭窄と診断され紹介となった。諸検査にて胃癌,cT4aN(+)M0,Stage Ⅲと診断し,幽門側胃切除術を予定した。手術所見で多発腹膜播種を認めたため(迅速病理で印環細胞癌),胃空腸バイパス+Braun 吻合(Devine 変法),腹腔内ポート留置術に変更した。術後にS1+LOHP(SOX 療法)を4 コース施行し,主病巣・リンパ節はSD であったが,腹水の出現を認めたため播種の増悪と診断した。化学療法をS1+paclitaxel 経静脈・腹腔内投与に変更した。full dose でGrade 3 の白血球減少を認め治療継続ができなかったため,各々の投与量を減量し調整した。以後,Grade 3 以上の副作用は認めず,レジメン変更後5 年8 か月にわたり治療を継続しているが,癌の再発およびQOL の低下なく元気に過ごしている。paclitaxel の腹腔内投与が奏効した症例を経験したので報告する。
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