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ミスマッチ修復蛋白IHC 検査のリアルワ-ルドデ-タが可視化する消化管がんに対するがん免疫療法における適切な患者選択の重要性
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JPY
Abstract
KEYNOTE164,KEYNOTE158 試験の統合解析ならびにCheckMate 142 試験の結果,mismatch repair deficient (dMMR)/高頻度マイクロサテライト不安定性(MSIH)を有する固形がんと診断された患者を対象として免疫チェックポイント阻害剤の有効性が示され,がん種横断的にすでに保険承認されている.しかし消化管がんにおけるdMMR 症例がリアルワ-ルドにおいてどの程度存在するのか,詳細は不明である.そこで2019 年11 月~2023 年6 月に当院でミスマッチ修復蛋白免疫組織化学染色(immunohistochemistry: IHC)検査を行った消化管がん175 例を対象として,dMMR 症例の患者背景,ミスマッチ修復蛋白の欠損パタ-ンの特徴などについて検討を行った.高齢者の割合が高い集団においては,既報に比較して高い頻度でdMMR 消化管がん症例が存在している可能性があることが示唆された.また,ミスマッチ修復蛋白の欠損パタ-ンならびに年齢より,それらの症例の大部分は散発性(sporadic)のdMMR 症例と推測された.dMMR 大腸癌は右側結腸,女性に多くみられる傾向であった.本検討の結果より,高齢の消化管がん症例においては診断初期にミスマッチ修復蛋白IHC 検査を行い,免疫療法が有効である可能性のあるケ-スを適切に選定すべきである.さらにdMMR 消化管がん症例を対象に,高齢でも忍容性が高く,かつ有効な複合的免疫療法の創出が急務である.
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/content/article/0385-0684/51090/873