Abstract
症例は70 歳,男性.食欲不振と咳嗽を主訴に受診し,CT 撮影を実施したところ右上葉に浸潤影を認めた.気管支内視鏡検査を進めたところ肺腺がんが判明し,切除不能進行肺腺がん,cT4N2M1a,cStage ⅣA と診断した.なお,患者は6年前より2 型糖尿病に起因する慢性腎不全があり,血液透析を施行していた.一次化学療法はatezolizumab+carboplatin(CBDCA)+nabpaclitaxel(nabPTX)(atezolizumab 1,200 mg/body,CBDCA target AUC=5,nabPTX 100 mg/m2 3 週間ごとに投与)で行い,合計4 コ-ス施行した.その後,維持治療としてatezolizumab 単独(1,200 mg/body 3 週間ごとに投与)を3 コ-ス施行した.この時点で原発巣の増大が判明しprogressive disease(PD)となった.二次化学療法としてdocetaxel(DTX)+ramucirumab(RAM)(DTX 60 mg/m2をday 1,RAM 8 mg/kg をday 1,15,4 週間ごと)を4 コ-ス施行したところ,一時的に原発巣縮小を認めたものの再増大しPD となった.その後,患者の全身状態が悪化し,緩和ケア科と併診しつつ死亡した.