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JPY
Abstract
日本における大腸がん罹患者数は継続して増加傾向にあり,世界のなかでも欧米諸国を超えてトップクラスであり,また若年者(50 歳未満)大腸がんの増加も大きな問題である.こうした大腸がん患者数の急増は,単に欧米型の生活習慣によるものだけでは説明できず,未知の発がん要因の存在が推察される.一部の腸内細菌(pks+大腸菌)が産生するコリバクチン毒素は,AT 豊富なDNA に結合し,特徴的な変異パタ-ンを起こす.国際共同研究によって,日本を含む11 か国から収集した981 症例の大腸がんサンプルについて,その変異パタ-ンの違いを比較検討した結果,驚くことに日本人症例ではコリバクチン毒素による変異パタ-ン(SBS88 ならびにID18)の頻度が他の国と比較して非常に多いことが明らかになった.また,SBS88 ならびにID18 は若年者症例に特に多く,直腸を含む右側結腸で特に顕著であった.これらの研究結果は,pks+菌の感染予防や除菌,あるいはコリバクチン毒素の機能阻害といった介入が大腸がん,とりわけ若年者症例の罹患数を減少させる可能性を示唆し,またこうした予防は高頻度に感染が広がっていると推測されるわが国において有効であると考えられる.
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/content/article/0385-0684/53030/162