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左心系感染性心内膜炎においてダプトマイシンが有効であった一例
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JPY
Abstract
Daptomycin はMethicillin-resistant Staphylococcusaureus に抗菌活性を有する薬剤である。適応疾患として感染性心内膜炎があるが,海外第Ⅲ相臨床試験の結果より右心系のみ適応があり,左心系には適応がない。また,左心系感染性心内膜炎に対してDAPを使用した報告例は本邦ではまれである。今回,左心系感染性心内膜炎患者にDAP を投与し感染症のコントロールが図れた1例を経験したので報告する。症例は87 歳,男性で,高度腎機能障害(CCr 23.1mL╱分)のため,DAP を1 回300 mg(7 mg╱kg)で隔日投与した。その結果,DAP 投与開始後7 日目の血液でMRSA の陰性化が確認された。DAP 投与開始時のWBC,CRP は,それぞれ11,900╱μL,15.3mg╱dL であったのが,投与19 日目(転院時)には38 度以上の発熱がなく,WBC 5500╱μL,CRP 6.97 mg╱dLとなった。これらのことから,DAP はMRSAによる左心系感染性心内膜炎の治療選択肢になる可能性があると考えられる。【利益相反】著者全員において,本論文に関する利益相反はない。
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/content/article/0386-3603/44100/1507