No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
カカオ由来リグニンによる便通および便臭改善の検証試験―無作為化二重盲検クロスオーバー試験―
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
背景 厚生労働省の調査によれば,食物繊維の摂取量は年々低下傾向を示し,それに関連して便秘傾向者は増加している。目的 食物繊維が豊富なココア摂取による,便通改善および便臭改善について検証した。方法 ココア10 g(リグニン含量1.5 g)の被験食品とココア風味対照食品を作製した。20 歳から60 歳の健康な男女で便秘傾向の22 人の被験者を無作為に2 群に分け,それぞれ2 週間ずつ被験食品または対照食品を摂取するクロスオーバー試験を行った。評価項目は,アンケートによる評価(排便回数,排便量,排便性状,便臭)および機器分析による評価(糞便中のアンモニア,インドール,スカトール濃度の定量)を行った。結果 被験食品摂取により排便回数は有意に増加し,排便量については増加の傾向が認められた。便臭に関しては,糞便中のアンモニア濃度が被験食品摂取により有意に減少した。結論20 歳から60 歳の健康な男女で便秘傾向の試験対象者が,ココア10 g を1 日1 回2 週間摂取することにより,便通および便臭が改善した。またこれら双方の改善効果に関与する主たる成分としては,ココアに含まれる不溶性食物繊維のなかでもカカオリグニンが寄与していると考えた。
Full text loading...
/content/article/0386-3603/45040/653