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Piperine の血圧低下作用における一酸化窒素の関与
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JPY
Abstract
背景Piperine 90μg を含有するヒハツ抽出物を配合した食品は,正常高値血圧者およびⅠ度高血圧者を対象とした12 週間継続摂取試験において,摂取1週間後という早期から十分な血圧低下作用を示すことが報告されている。Piperine が血管を弛緩させることにより血圧低下作用を示すことが示唆されているが,その作用機序の詳細については不明な点が残されている。目的Piperine の血圧低下作用における詳細な作用機序を明らかにする。方法正常ラットを用いたangiotensinⅠ(ATⅠ)惹起昇圧反応(in vivo 試験)に対するpiperine の作用を評価した。次に,ラット摘出胸部大動脈標本を用いたphenylephrine(PE)惹起血管収縮(in vitro 試験)に対するpiperine の作用を評価し,血管内皮細胞および一酸化窒素合成酵素(NOS)の関与を検討した。最後に,正常ヒト大動脈内皮細胞を用いて,piperine の細胞内一酸化窒素(NO)量に対する作用を評価した。結果Piperine 11.25 mg╱kg の十二指腸内投与は,ATⅠによる昇圧反応を有意に抑制した。また,piperine10,30 および100μmol╱L はPE 惹起血管収縮を濃度依存的かつ有意に抑制し,piperine による血管弛緩作用は,血管内皮細胞除去またはNOS 阻害剤であるL︱NAME 前処理により有意に減弱した。さらにpiperine 30 および100μmol╱L は,細胞内NO量を有意に増加させた。結論Piperine は血管内皮細胞のNO 産生を促進することにより血管を弛緩させ,血圧低下作用を示すことが明らかとなった。
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/content/article/0386-3603/45070/1119