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抗菌薬使用開始時におけるloading dose(負荷投与)の必要性について
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JPY
Abstract
感染症治療においては,症状の重篤化を防ぎ,速やかな治療効果を得るために,早期に充実した治療を行うことが必要となる。抗菌薬を使用するにあたっては,適切な薬剤選択に加えて,適切な用法用量で用いることも大切である。薬物は,おもに腎排泄や肝代謝によって血中から消失するが,消失の遅い薬剤では,維持量で投与を始めると,薬物血中濃度が治療濃度に到達するまでに数日を要してしまう。これらの薬剤で薬物血中濃度を速やかに治療濃度に到達させるために実施されるのが「loading dose(負荷投与)」で,治療初期の 1 日量や 1 回量を維持量よりも増量することを意味する(図 1)。テイコプラニンやフルコナゾール(ホスフルコナゾールの活性代謝物)は血中からの消失が遅い薬剤なので,速やかかつ十分に効果を発揮させるため,負荷投与を実施することが必要になる。以下に,負荷投与が必要とされる薬物について,その特徴や投与方法を紹介する。
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