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JPY
Abstract
大腸癌は頻度の高い悪性腫瘍であり,世界中で約100 万人が毎年命を失っている。われわれは大腸癌細胞の網羅的遺伝子発現の解析から,RNF43,KOC1,TOMM34,VEGFR1およびVEGFR2などの新規腫瘍関連抗原を抽出し,さらにこれらの抗原のエピトープペプチドを同定した。これら5種類のエピトープペプチドを用いて大腸癌患者に対する第I相試験を行った。腫瘍細胞の免疫学的逃避機構を打破するため,免疫化学療法併用の試みが行われてきた。化学療法による殺腫瘍細胞効果は,化学療法剤による薬理学的効果だけではなく,宿主の抗腫瘍免疫によるところが大きいことがよく知られている。化学療法は腫瘍関連抗原の発現を増強し,同時に腫瘍細胞のCTL に対する感受性をあげることが知られていることも,免疫化学療法併用の理論的背景である。われわれは切除不能大腸癌に対する第II相試験として,エピトープペプチドとFOLFOX 併用免疫化学療法を計画しており,本療法による免疫学的反応と奏効率・治療奏効期間などを検討する。
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/content/article/0914-2223/25060/857