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JPY
Abstract
膠芽腫に代表される悪性神経膠腫に対するWT1 ペプチドワクチン療法の現況について概説した。WT1遺伝子産物は様々な悪性腫瘍でその発現がみられ,がん遺伝子としての機能を有すると考えられている。WT1ペプチドワクチン療法の原理について,基礎的研究から前臨床段階の研究の文献を引用しながら簡略に解説した。これまでに行われた様々な悪性腫瘍に対する臨床試験からその安全性が確認されたWT1 ペプチドワクチン療法は,いくつかの悪性腫瘍においてその有効性が確認されつつある。再発膠芽腫に対する臨床第II相試験では,disease control rate:57.1%であり,無増悪生存期間中央値(median PFS):20.0週,6か月後無増悪生存率(PFS-6):33.3%を得た。この結果から,WT1ペプチドワクチン療法は,難治性の再発膠芽腫に対して安全かつ有効であることが確認された。今後の他臓器癌を含めた臨床試験での成績が期待される。さらに,本療法をさらに効果的にするためには,WT1 helper peptideとの併用,抗がん剤との併用についての研究を進めるとともに,全治療経過を通じたワクチン使用のタイミングについて考察する必要があると考えられた。
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/content/article/0914-2223/25060/877