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Blonanserinの薬理学的特徴と臨床的位置付け
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JPY
Abstract
第二世代抗精神病薬は優れた効果と安全性から統合失調症治療薬の一次選択薬として重用されてはいるものの,陰性症状や認知機能障害への改善作用がなお不十分であると共に,体重増加や耐糖能異常あるいは高プロラクチン血症などの懸念が完全に払拭できていない。これらのリスクを軽減すべく新薬の開発が期待される中で,「blonanserin(BNS)」の誕生が間近い。本剤はドパミンD2及びセロトニン5―HT2A受容体に対して遮断作用が強く,前者は後者の約6倍強い,いわゆるドパミン―セロトニン拮抗薬(Dopamine―Serotonin―Antagonists:DSA)ともいうべき特徴を持ち,また他の脳内受容体への親和性が低いという薬理学的プロフィールを有している。わが国では,risperidone及びhaloperidolのそれぞれを対照とした二重盲検比較試験により,効果面で両剤との非劣性が検証された。また,安全面では錐体外路症状だけでなく,体重増加,起立性低血圧,高プロラクチン血症等の副作用も少ないことが確認され,高い安全性を有する薬剤であると考えられた。BNSはDSAという特徴を持ちながら「非定型性」を十分に示しており,バランスのとれた治療有用性の高い統合失調症治療薬としてfirst―line drugとしての期待が大きい。 Key words :blonanserin, dopamine―serotonin antagonist, schizophrenia, atypical antipsychotic, first―line drug
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/content/article/1343-3474/11030/461