Abstract
ジェイゾロフト®錠の使用実態下における安全性および有効性に関する情報の検出または確認することを目的として,使用成績調査およびパニック障害に関する特定使用成績調査を実施した。現在調査は進行中であるが,本報告では速やかに適正使用の推進を図る目的で,第一報として16週目までの結果を統合し解析した。調査完了症例3,060例のうち,安全性解析対象は3,003例,有効性解析対象は2,729例であった。副作用発現症例率は11.79%であった。主な副作用は悪心,下痢,傾眠等,従来報告されているものと同様であり,現時点で安全性に関する特記すべき事項は認められなかった。有効率はうつ病・うつ状態で85.4%,パニック障害で89.1%であり,いずれの適応症においても本剤の有効性が示された。本解析結果から,本剤の使用実態下における安全性および有効性が確認された。 Key words :sertraline, major depressive disorder, panic disorder, safety and effectiveness, post marketing surveillance