Abstract
ナショナルデータベースを活用して,日本全国の統合失調症患者への抗精神病薬の処方パターンを検討することを目的とした。第1に,抗精神病薬が2剤以下の割合を求めた結果(n=10,776),精神科包括病棟が76%,精神科出来高病棟が56%であった。第2に,精神科出来高病棟と精神科外来の処方パターンを評価した結果(n=13,101),入院における,抗精神病薬の単剤処方の割合は27%,抗精神病薬が4剤以上の割合は20%であった。ベゲタミンR錠の処方割合は,入院が15%,外来が8-%であった。入院と外来ともに上位20位の向精神薬の剤数の処方パターンの集積割合は,50%をを下回った。本研究の結果,適正な使用法から外れている可能性のある抗精神病薬の処方は,現実場面で頻繁にみられることが示唆された。最新のエビデンスと通常診療の差を埋めるための,全国規模の努力が求められる。 Key words : schizophrenia, psychotropic agents, administrative database, clinical indicator