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DaTSCANにより確定診断に至ったパーキンソン病によるうつ病
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JPY
Abstract
うつ病の薬物療法では,適切な期間,適切な抗うつ薬による治療でも寛解しない治療抵抗性うつ病の一群がある。これには,うつ病発症の機序がいまだ充分解明されていないという生化学・生物学的な面に加え,心理・社会的影響がその背景にあると思われる。しかしうつ病を来す原因疾患の的確な診断が下されず,有効な治療が行われていないことによって生じている症例が,その中に含まれている可能性もある。今回,2種類の作用の異なる抗うつ薬でもうつ状態の悪化を呈し,さらに治療中にパーキンソニズムの合併を認めた症例を経験した。当初Parkinson’s disease(PD)を示唆する画像所見がみられず,薬剤性パーキンソニズムとの鑑別が難しい症例であったが,抗うつ薬の反応性が乏しかったことから,L-dopa製剤を主体に薬剤の調整を行い、その結果うつ病・PD症状とも改善した。DaTSCAN画像は約2年後に,線条体での集積低下があり,その所見と臨床症状の特徴から,PDによるうつ病との確定診断に至った。 Key words : treatment-resistant depression, Parkinson’s disease, levodopa, DaTSCAN
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/content/article/1343-3474/20030/333