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認知症治験の難しさ──種々の治験の失敗からわかること
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JPY
Abstract
高齢化の進行に伴い,認知症,特にアルツハイマー病の患者数が急増している現在,その治療法開発は,我が国のみならず世界的にも喫緊の課題となっている。特に,従来からの補充療法ではなく,根治治療となりうる「疾患修飾薬」の開発に期待が高まっている。悪性腫瘍や自己免疫疾患においては患者に多大な恩恵を与えている疾患修飾薬だが,アルツハイマー病では薬事承認の獲得に至った事例はいまだになく,2016年から2017年にかけても上市が有望視されていた薬剤の開発中止が相次いだ。このような治験失敗の背景には,認知症を含む神経変性疾患特有の問題が多くあると考えられる。これらの問題を克服するための手段の1つが発症前からの介入を行う先制医療であり,この考えに基づく治験も展開されている。また,本邦でも登録が開始された認知症を対象としたレジストリを活用することが,治験の加速化,ひいては治療法開発の成功に繋がることが期待される。 Key words : Alzheimer’s disease, disease-modifying drug, clinical trial, amyloid-beta, preemptive medicine
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