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JPY
Abstract
2000年前後から双極性障害への注目が高まり,当初は過小診断が話題の中心であった。その後,診断の振り子は大きく反対へと振れ,2000年代後半から過剰診断が問題視されるようになった。このような診断の変遷には,少なからず薬物療法の進歩が影響している。双極性障害への関心の高まりは,新規治療薬の上市と時を同じくし,学術誌の創刊や相次いだ薬物治療ガイドラインの関与も指摘される。医薬品市場主導の疾患啓発は「病気喧伝」に陥るリスクをはらむが,一方で診断学や治療の進歩を促した側面も否定できない。過小・過剰診断の問題を論じる際には,疾患概念と症状評価の2つの側面から考える必要がある。診断精度を向上するには,bipolarityへの着目やスクリーニング・ツールの利用など事前確率を上げる工夫を行い,丁寧な病歴聴取と精緻な観察・症状評価が必要である。 Key words : overdiagnosis, underdiagnosis, bipolar spectrum, prior probability, disease mongering
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/content/article/1343-3474/21030/313