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JPY
Abstract
疾患啓発広告は,患者が疾患を自覚することで,早期に医療機関を受診し,早期発見から早期治療へと結びつき,服薬アドヒアランスの向上や医療費の抑制につながることが期待される。一方で,患者が疾患に関する一面的な知識を身につけてしまい,他に有効な治療選択肢が存在するにもかかわらず,広告で販売促進が企図されている医薬品以外の治療を受け入れないといった事態も想定される。営利目的のために疾患概念が拡大されていくことを疾患喧伝と呼び,そこには必ずしも必要ではない医薬品が処方される危険性も存在する。近年における気分障害患者の増加の一因として,疾患喧伝の関与が指摘されている。疾患啓発広告から疾患喧伝の危険性を見出し,疾病啓発広告を契機に受診した患者に対しては,診察の結果,不必要と判断した医薬品は処方せず,その病気の診断や治療についての丁寧な説明を行うことが,医師の責務であるといえる。 Key words : disease awareness, disease mongering, advertisement, Selective Serotonin Reuptake Inhibitor
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/content/article/1343-3474/21030/339