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過剰診断と処方薬依存症──抗うつ薬とベンゾジアゼピン系薬剤を中心に
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JPY
Abstract
本稿では,抗うつ薬とベンゾジアゼピン系薬剤の依存について概説する。うつ病や不安障害の患者数増加に伴い,新規抗うつ薬の処方件数は増加している。それらには過剰診断による投薬も多く含まれているものと推測される。これまで依存がないとされていた抗うつ薬であるが,特にセロトニン再取り込み阻害作用を有する薬剤の依存性が近年指摘されてきている。精神依存は呈さず,身体依存のみであるが,耐性形成は必ずしもその必要条件ではない。従来の依存の定義とは異なるこの抗うつ薬の依存は,ストレス症候群という新しい概念で注意喚起がなされてきている。ベンゾジアゼピン系薬剤は特定の疾患の治療薬ではなく,対症療法的に用いられるもので,診断と処方との間に直接的な因果関係はない。ベンゾジアゼピン系薬剤の身体依存はよく知られており,中には精神依存を呈す患者もいる。ベンゾジアゼピン系薬剤の精神依存は,α1サブユニットを介したドパミン神経系の関与が指摘されている。一方,身体依存形成のメカニズムは未だ一致した見解が得られていない。 Key words : overdiagnosis, prescription drug dependence, antidepressants, benzodiazepines, stress syndrome
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/content/article/1343-3474/21030/347