No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
社交不安は,現実のあるいは想像上の対人場面において個人的に評価されたり,評 価されることが予測されたりすることから生じる不安である。集団生活を営む上では正当 な不安であるが,それが過度となると,他者の反応に過敏となり中立的な判断が困難と なったり,評価されることそのものを恐れて社会関係を回避したりすることによって,適 応上重大な問題を引き起こしうる。社交不安症では,対人関係上のストレスから扁桃体の 過活動が生じていると考えられ,薬物は扁桃体を直接あるいは内側前頭前野から間接的に 抑制することで抗不安作用を発揮していると考えられている。また,代表的な精神療法で ある認知行動療法も扁桃体および扁桃体に投射する内側前頭前野の機能に変化を生じさせ ることが示されており,薬物を介してであれ,前頭葉における認知を介してであれ,扁桃 体をコントロールすることが,治療の重要なポイントであると考えられる。 臨床精神薬理 21:489-495, 2018 Key words :: social anxiety disorder, stress, pharmacotherapy, cognitive behavioral therapy
Full text loading...
/content/article/1343-3474/21040/489