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JPY
Abstract
近年,高齢化に伴い,高齢の統合失調症患者が増えてきている。高齢統合失調症患 者には,ケアに高額な費用がかかること,寿命が短いこと,死亡率が高いことなど,様々 な問題がある。一方で,統合失調症の症状は高齢になるにつれて良くなる傾向にある。ま た,年齢が上がるにつれて薬剤への感受性が上がるため,高齢統合失調症患者への抗精神 病薬の投与量は若年統合失調症患者のものよりも少なくて良いのではないかと考えられて いる。実際,近年行われたいくつかの研究では,抗精神病薬の投与量を減らしたところ, 統合失調症の病態は改善したとの報告がある。そして,ある研究結果から,高齢統合失調 症患者の線条体におけるドパミンD2⊘3 受容体の占拠率の治療域は50 ~ 60%と,若年統合 失調症患者の治療域65 ~ 80%に対して低い値が算出された。これらのことから,高齢統 合失調症患者には低用量の薬物療法が推奨されている。実際に臨床現場において,PET を用いて投与量を治療域内にコントロールするのは非現実的だが,その代わりに人口的薬 物動態学モデルを用いて,抗精神病薬の血中濃度からドパミンD2⊘3 受容体の占拠率を推測 する方法が提唱されている。 臨床精神薬理 22:1161-1165, 2019 Key words :: elderly schizophrenia patients, antipsychotics, dopamine D2/3 receptor
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/content/article/1343-3474/22120/1161