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JPY
Abstract
これまで,抗うつ薬の治療反応や副反応に関わる複数の遺伝子が研究され,個々の遺伝子に関する情報が蓄積してきている。しかしながら,大規模研究や randomized controlled trial による十分な根拠が実証されておらず,実臨床に応用できる遺伝子はほとんどないのが現状である。加えて,うつ病治療には環境要因など様々な因子が影響し,また,うつ病自体の診断概念の曖昧さの問題もあり,遺伝子だけで治療反応を予測することは非常に難しい可能性がある。そうした中でも,薬物動態学的遺伝子が薬物治療の副反応予測に有用である可能性が示唆されてきている。一部のガイドラインや 2019 年の国際精神遺伝学学会の声明では,CYP2D6 ならびに CYP2C19 の代謝活性に応じた抗うつ薬の選択,用量調整を推奨するようになっている。本稿では,抗うつ薬の薬理遺伝学研究について最新の知見を概説するとともに,今後の展望について述べたい。 臨床精神薬理 24:157-166, 2021 Key words ::pharmacogenetics, antidepressant, treatment response, side effect, predictor
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/content/article/1343-3474/24020/157