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抑うつ性混合状態の治療薬としての lurasidone ─海外エビデンスから
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JPY
Abstract
抑うつ性混合状態は,双極性障害ないしうつ病において,抑うつエピソードの基準を満たし,かつ,エピソードの閾値未満の数の躁・軽躁症状が併存している状態像である。その頻度は高く,双極性障害患者の抑うつエピソードの 50%前後,うつ病患者の30%前後に上る。また,抑うつ性混合状態は,自殺行動や併存症の頻度の高さ,抑うつエピソードの難治性に関連するなど,気分障害の予後不良因子である。抑うつ性混合状態の薬物療法には,抑うつエピソードと併存する躁症状を同時に改善させることが要求される。抗うつ薬による治療は,併存する躁・軽躁症状を悪化させ,躁・軽躁病へのスイッチや自殺行動を誘発する懸念が提起されている。第二世代抗精神病薬のいくつかが抑うつ性混合状態に有効であることが報告されてきたが,中でも lurasidone は最もエビデンスが多い薬剤である。本稿では,lurasidone の抑うつ性混合状態に対する海外での臨床試験の知見を紹介し,今後の展開を考察する。 臨床精神薬理 24:377-383, 2021 Key words ::lurasidone, depressive mixed state, mixed depression, mixed features, treatment
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