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JPY
Abstract
プラセボをテーマにした研究は右肩上がりに増加しているが,古代からプラセボの持つ意味は医学の発展と重なって変化してきた。様々な疾患の特定の治療法が開発される前には,プラセボと他の治療を切り分けるのは困難であったが,その後,想像力による治療効果と実際の薬効を切り離そうとする時代,無治療群と治療群の比較,単盲検,二重盲検のプラセボ比較試験などプラセボ比較試験の洗練によって実薬の発展に役立てようとする時代,そしてプラセボ反応自体を臨床利用のためにコントロールしようとする時代へと変遷してきた。臨床試験の目まぐるしい発展において,プラセボの扱われ方が変化しており,例えばプラセボ比較試験ではめざましいプラセボ反応を抑えて,実際の薬効を際立たせるなどの試みが行われてきた。臨床試験の発展とともに徐々にプラセボ反応自体に焦点があたり,現在では,プラセボ投与自体の非盲検と盲検化によってプラセボ反応がどう変わるかなど実際にプラセボを臨床応用するにあたっても有用な研究などが発展しつつある。 臨床精神薬理 26:833-838, 2023 Key words : placebo response, history, clinical tria
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/content/article/1343-3474/26090/833