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JPY
Abstract
トランスジェニックマウスを含む動物モデルを使用した行動学手法は,脳の高次機能,特に記憶学習の分子的機構の解明に大きく貢献した。しかし,同じく一種の学習でもあるプラセボ反応に関する動物実験の研究例は限られていた。近年,プラセボ反応の機構解明のためのモデル動物として齧歯類の有用性が認識され,積極的に利用する動きが広がりつつある。本稿では,我々が実際に実験を試みた 2 種類のプラセボ条件づけを中心に動物モデルを用いた研究例を紹介する。これらは,マウスに疼痛やうつ症状を引き起こす状況下,特定の文脈(条件刺激)と治療薬(無条件刺激)を組み合わせることで,マウスにプラセボ反応様の鎮痛反応や抗うつ反応が生じることを明らかにしたものである。将来的に,動物モデルを使用したプラセボ研究の重要性はさらに高まると予想される。動物モデルによる研究の将来の展望についてだけではなく,現状の課題についても論じる。臨床精神薬理 26:867-873, 2023 Key words : antidepressant effect, conditioned analgesia, dopamine, mouse model, placebo re sponse
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/content/article/1343-3474/26090/867