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JPY
Abstract
薬物依存は,薬物を欲求している状態にある「精神依存」と薬物が生体内に存在する状態に適応し,断薬すると離脱症状(退薬症候)が生じる「身体依存」に分類されている。薬物依存の本質は,再度薬物を使用する強い渇望につながる精神依存である。この薬物の精神依存形成のプロセスとしては,脳内報酬系である中脳辺縁ドパミン神経の機能調節が重要であると考えられている。中脳辺縁ドパミン神経のうち,起始核である腹側被蓋野から,側坐核へのドパミン神経投射が重要であり,代表的な依存性薬物として覚醒剤であるメタンフェタミンや麻薬であるヘロインなどは側坐核内でドパミン遊離の増加を引き起こし,これが多幸感と相関することから,依存形成の引き金であると考えられている。本稿では,依存性薬物の作用点である薬物受容体やイオンチャネルなどの役割に基づいて,依存性薬物が示す薬理学特性並びに依存性について概説した。臨床精神薬理 26:1123-1129, 2023 Key words : addiction, drug abuse, mesolimbic dopaminergic system, withdrawal symptoms, stimulants
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/content/article/1343-3474/26120/1123