No data available.
Please log in to see this content.
You have no subscription access to this content.
The full text of this article is not currently available.
1 【1章 外来で涙道疾患を疑う症状および検査所見】
Rent:
Rent this article for
JPY
Abstract
日常の外来診療において,流涙症状を訴える患者を診る機会は多い.「涙が出てうっとうしい」「ぼやけて見える」「ハンカチが手放せない」「目の縁がただれる」など主訴はさまざまであるが,治療により流涙が改善するとたいへん喜ばれることが多い経験からも,流涙が日常生活に与える影響は少なくないと推察される.実際に,問診票(NEI VFQ- 2 5:the 2 5 -Item National Eye Institute Visual Functioning Questionnaire)によるQOV(quality of vision)の調査では,流涙症患者のスコアは76.3 であり1),これは視力が0.5 以下の患者でのスコア75 2)と同程度であった.また,涙道閉塞症例に対する涙管チューブ挿入前後での視機能評価では,より日常生活の見え方を反映する実用視力が,治療前ではその変動が大きく認められたのに対し,治療後には比較的安定し,瞬目回数も減少した.さらに波面センサーによる高次収差測定では,治療後に高次収差の改善を認めた3).これらの結果からも,流涙は積極的な治療対象になると考えられる.
Full text loading...
/content/article/2187-2422/12040/406