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5 【5章 ガイドラインに沿った先天鼻涙管閉塞マネジメント】
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JPY
Abstract
先天鼻涙管閉塞(congenital nasolacrimal duct obstruction;CNLDO)は鼻涙管開口部の先天閉塞であり,生後から流涙,眼脂が出現する1).新生児の6 〜20 %に発症するといわれる2 〜4).2022 年12 月に,『先天鼻涙管閉塞診療ガイドライン』が作成された5).このガイドラインは,Medical Information Network Distribution Service,いわゆる「Minds 形式」に準拠して作成されており,データベースから文献を網羅的に検索し,システマティックレビューを作成し,推奨とエビデンスレベルを決定する.個人の考えをなるべく排除し,偏りが少ないことが特徴である.涙道分野はエビデンスレベルの高い論文が少なく推奨が弱いこと,引用文献の多くが国外のものであり日本の実情と異なること,日本で発明されたベント式の涙道内視鏡による報告は少ないことなど課題はあるが,現時点でのCNLDOについての知識が網羅されている.製作に携わった者にとっては,時間と労力をかけて作成した我が子のような存在であるが,全30 ページにも及び,すべて読破した医師は多くないかもしれない.そのため,本章ではガイドラインに沿ったCNLDOのマネジメントをできるだけわかりやすく記載することを目的とした.診療はエビデンスのみでは決まらない.地域性,全身麻酔の可否,保護者の希望,医師の技量や考え方により変わるものであり,変えるべきものである.それを縛ることは本ガイドラインの本意ではなく,皆さんの診療の一助になることを切に願っている.対応するクリニカルクエスチョン(clinical question;CQ)もそれぞれに記載したので,詳しく知りたい方はガイドライン本文を熟読していただきたい.
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