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JPY
Abstract
視神経疾患は診断・治療の遅れにて両眼失明を来すことも稀ではなく,さらに同疾患の背後には致死的疾患が隠れていることがあり,極端な発見の遅れが死に至ることもある.視力低下の原因が視神経に存在することを疑うのはそんなに難解なことではない.しかし,視神経およびその類似疾患(表)の中からその原因を解明し,治療するのはたいへん困難であり,ある程度の経験も必要な上,magnetic resonance imaging( MRI),採血等が可能な設備の整った,しかも他科の連携の下,検査,治療が可能な病院でないと無理である.視神経疾患は視神経炎と視神経症に大別され(表),さらに視神経炎は典型的視神経炎と非典型的視神経炎に分類され1),後述するように定義されている.典型的視神経炎は眼球運動時痛を伴い,亜急性(数時間から数日)に視力低下を生じ,重症度はさまざまであるが,数週間以内に回復が始まる.主に多発性硬化症(multiple sclerosis;MS)に関連した視神経炎,MS と同じ免疫学的機序で発症する特発性視神経炎が入る.非典型的視神経炎は典型的視神経炎の臨床的特徴があてはまらない視神経炎で数週間以内に回復が始まらない主に視神経脊髄炎スペクトラム障害(neuromyelitis optica spectrum disorders;NMOSD)に関連した視神経炎のほか,サルコイドーシス,膠原病や血管炎に関連したものがある.本稿では主に視神経炎を診断するポイント,鑑別するために必要な検査やその結果の見方について解説する.
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/content/article/2187-2422/12050/543