Volume 214,
Issue 4,
2005
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あゆみ 新しい膵腫瘍の概念:IPMT
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医学のあゆみ 214巻4号, 233-233 (2005);
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医学のあゆみ 214巻4号, 235-239 (2005);
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高木,大橋らにより膵癌の新しい疾患概念である粘液産生膵癌が提唱されたのは1982年である.その後,わが国を中心に多数の症例が報告され,本疾患の病態がしだいに明らかにされてきた.疾患概念や分類にも幾多の変遷がみられたが,現在ではintraductal papillary−mucinous tumo(r IPMT)と呼称され,mucinous cysticneoplasm(MCN)や通常の膵管癌とは異なった病態であり,ひとつの独立した疾患単位であるとの認識が一般的である.IPMTやMCNの診断や治療方針の決定
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医学のあゆみ 214巻4号, 241-246 (2005);
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IPMT(膵管内乳頭粘液性腫瘍)の診断法の進歩について概説した.IPMTは腫瘍の存在部位から,主膵管型,分枝(膵管)型と混合型に大別されるが,臨床の場でしばしば遭遇するのは分枝型である.分枝型は拡張した膵管が多房性を呈するため,これをみつけることが発見の契機となる.診断には腹部超音波検査,CT,MRIが有用であり,とくに核磁気共鳴膵胆管造影(MRCP)は内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)と同様な膵管像や *胞の所見を得られるようになった.また,IPMTの質的診断(非腫瘍,良性腫瘍,悪性腫瘍)には,高分解
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医学のあゆみ 214巻4号, 247-249 (2005);
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IPMTは膵管内に粘液産生性上皮が乳頭状に増殖する疾患であり,病変の主座によって“主膵管型”と“分枝型”に分類される.この分類は単なる局在分類ではなく本腫瘍の生物学的悪性度も反映するため,画像診断によって主膵管型か分枝型かを診断することは治療方針の決定に際して重要である.本腫瘍では多くが高齢者に発生し緩徐に進展すること,腺癌や腺腫のほかに過形成病変が多いこと,同時性または異時性多発例が存在すること,分子生物学的に多中心性発生が示唆されることなどの特徴があり,治療方針にはこれらの点も考慮することが必要である
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医学のあゆみ 214巻4号, 251-256 (2005);
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膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMT)は,粘液を産生する腫瘍細胞が膵管内に乳頭状に増殖し,粘液産生と相まって罹患膵管は *胞状に拡張するという特異な臨床像を呈する腫瘍である.高齢,男性の膵頭部に多く,主膵管型,分枝型に分けられ,腺腫,粘膜内癌,浸潤癌へと進展する病変であると考えられている.IPMTでは腫瘍細胞の膵管内進展を特徴とするが,IPMTとは離れた膵に通常型膵癌を合併することが多いのも特徴である.著者らの経験ではこうした通常型膵癌の併存はIPM 105例中10例(9.5%)に相当し,同時期に切除された膵管
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医学のあゆみ 214巻4号, 257-260 (2005);
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膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMT)は画像診断の発展とともに発見頻度が増加している.IPMTは緩徐な進展様式をとり,予後も比較的良好な疾患であるため,経過観察例の頻度が増えてきている.一方,最近になりIPMTには他臓器癌や膵癌を合併する頻度が高いとの報告がなされており,他臓器癌や他疾患が生命予後を左右することも少なくない.IPMTの診断・治療にあたっては,浸潤を有するIPMTを見逃さないことに加え,他臓器疾患,とくに悪性腫瘍の合併をつねに念頭におき,膵全体に加え全身的な検索を要することを認識しておく必要がある
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フォーラム
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医学のあゆみ 214巻4号, 261-261 (2005);
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医学のあゆみ 214巻4号, 262-263 (2005);
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医学のあゆみ 214巻4号, 264-266 (2005);
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TOPICS
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循環器内科学
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医学のあゆみ 214巻4号, 269-270 (2005);
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消化器内科学
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医学のあゆみ 214巻4号, 270-272 (2005);
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臨床検査医学
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医学のあゆみ 214巻4号, 272-273 (2005);
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連載 五感の生理,病理と臨床
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医学のあゆみ 214巻4号, 275-279 (2005);
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味覚障害患者は最近10年間に14万人から24万人へと増加しており,50〜70歳代が多く女性が男性の2倍である.症状は味がわからないという味覚減退や味覚脱失が多く,口腔乾燥症や舌痛症も随伴することがある.特発性,亜鉛欠乏性,薬剤性が三大原因といわれてきたが,亜鉛不足(70μg/dl以下)はすべての原因の50〜60%にかかわっている.亜鉛は味蕾の味細胞のターンオーバーに必須で,その不足により末梢受容器の味蕾が障害される.治療は硫酸亜鉛300 mg/dayや亜鉛含有のポラプレジンク1 g分2などの薬剤内服が主で