Volume 214,
Issue 13,
2005
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あゆみ 血液浄化療法──課題と展望
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医学のあゆみ 214巻13号, 1035-1035 (2005);
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医学のあゆみ 214巻13号, 1037-1042 (2005);
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慢性腎不全患者の予後を決定する因子を明らかにすることで,慢性腎不全患者の診療を改善する努力が払われてきた.生命予後決定因子としては,年齢・性別・原疾患・透析期間など患者自身には変更不能な因子,体重・喫煙・食事など患者自身がある程度関与できる因子,透析時間・透析膜・血流量など医療側が決定しうる因子,合併症のようにいずれもの性格をもつ因子があげられる.これらの関与の程度と変更の容易さを考慮して,最善のアウトカムを得られる診療が模索されている
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医学のあゆみ 214巻13号, 1043-1045 (2005);
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日本の在宅血液透析は,血液透析装置と透析施設の不足のために末期腎不全患者が“在宅血液透析への導入か尿毒症による死か”を迫られるなかで1968年に緊急避難的にはじめられた.在宅血液透析はけっして治療内容の優劣を理由に選択されたのではない1).それにもかかわらず,現在,在宅血液透析患者の生存率は,たとえ原疾患,性別,年齢の影響を考慮したとしても施設血液透析患者の生存率よりも優れている2).この在宅血液透析患者の優れた生存率は,在宅血液透析には透析スケジュールを柔軟に変更する余地があるところから患者がより長時間
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医学のあゆみ 214巻13号, 1046-1050 (2005);
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血液濾過(hemofiltration:HF)療法とは,濾過膜にかかる膜間圧格差(TMP)により血液から濾液を抽出(convection)して溶質を除去し,同量の置換液を補充する透析療法の一方法である.これは生体腎の糸球体機能を模した概念であり,大分子量物質までの物質除去に効果を発揮する.また,急速な浸透圧変化がないため不均衡症候群が起こりにくい.しかし,HFは中〜大分子量物質の除去には優れているが,濾過のみで血液透析と同等の小分子量の除去を得ることは困難である.このことから,小分子溶質除去能の向上のため
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医学のあゆみ 214巻13号, 1051-1056 (2005);
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末期腎不全の腎代替療法としての腹膜透析は,より高いquality of lifeが得られる,残腎機能の保持に優れているなど多くの利点を有する.しかし,課題も少なからずあり,普及率は血液透析に比べきわめて低い.腹膜透析の課題として,現行のグルコース透析液の生体適合性の低さ,全身の代謝への影響などがある.中性化透析液,イコデキストリン透析液,重曹透析液はこれらの課題克服のための透析液であり,今後長期効果が期待される.さらには,腹膜劣化防止,腹膜機能保持に関する方策についての基礎的研究も進行中であり,近い将来の
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医学のあゆみ 214巻13号, 1057-1061 (2005);
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二次性副甲状腺機能亢進症は腎不全に伴うミネラル代謝環境の変化への適応として発症し,やがて副甲状腺細胞レベルの異常に基づく病態へと変貌する.古典的原因に加え7−84PTH,osteoprotegerin,インドキシル硫酸,FGF23などがその進展に関与する.透析者の骨組織は骨代謝回転と石灰化をもとに5群に分類され,腎性骨症と総称される.透析者の血管石灰化には石灰化抑制因子の不足が関与している.治療として消化管リン(Pi)吸収を制限するためにはCa含有型Pi吸着薬と塩酸セベラマーの併用が好ましい.活性型ビタミ
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医学のあゆみ 214巻13号, 1063-1068 (2005);
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わが国では近年,糖尿病患者,高齢者,長期透析患者の増加が著しく,なかでも糖尿病患者の新規透析導入数は増加しつづけている.透析患者の心血管系合併症(cardiovascular disease:CVD)の背景には栄養状態と血管の石灰化が深く関与しており,これらの改善は困難な場合も少なくない.CVDに対する危険因子としては高血圧が最大・最強と考えられているが,透析患者の高血圧とCVDとの関係はまだ明らかでない点も多い.また,低血圧もCVDの発症や死亡の危険因子であることが指摘されており,低血圧群のなかに心機能
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医学のあゆみ 214巻13号, 1069-1073 (2005);
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ICU領域における急性血液浄化療法の対象疾患は,従来の急性腎不全や急性肝不全など単独臓器障害から,より重症度の高い敗血症を原因とする多臓器障害(MODS)に移ってきた.それに伴い循環への影響の少ない持続的血液浄化法とともに,エンドトキシン(ET)のみならず内因性大麻も吸着することからグラム陽性菌による敗血症性ショックにも有効なET吸着療法(PMX−DHP)が増加してきた.血液浄化療法のターゲットとすべき病因物質がいまだ確定されていないのが現状であるが,最近,致死的で,かつ敗血症の後期に産生される新しいメデ
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医学のあゆみ 214巻13号, 1074-1078 (2005);
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血液浄化療法とは,因性または外部から体内に侵入した毒物や病因物質により血液の恒常性が維持できなくなり,強い臓器障害や生命にも危害が加わる危険性の生じた場合に,おもに体外循環技術を用いて,血液から毒物や病因因子を透析,濾過,吸着などの手法を用いることにより分離・除去し,病態を改善させる治療法である.従来,致死的と考えられた多くの疾患のなかには血液浄化療法の発展・普及により病態の著しい改善と救命されるようになったものがあり,一般治療法として普及している.しかし,重篤な臓器障害を伴う病態や複合障害を呈する状態の
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フォーラム
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医学のあゆみ 214巻13号, 1079-1079 (2005);
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医学のあゆみ 214巻13号, 1080-1081 (2005);
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医学のあゆみ 214巻13号, 1083-1084 (2005);
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医学のあゆみ 214巻13号, 1085-1087 (2005);
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TOPICS
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免疫学
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医学のあゆみ 214巻13号, 1092-1092 (2005);
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循環器内科学
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医学のあゆみ 214巻13号, 1092-1095 (2005);
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連載 五感の生理,病理と臨床
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医学のあゆみ 214巻13号, 1097-1102 (2005);
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音の音色はスペクトルに対応している.ヒトの母音は倍音成分からなり,スペクトル包絡は5,6カ所の周波数帯で山をなす.これをホルマントといい,母音が何の音であるかを決めるのに重要である.ホルマントを模擬したスペクトルの極を組み合わせて母音を合成でき,これに反応するニューロンが聴覚野でみつかっている.複数の極からなる複雑なスペクトル音をラットに弁別学習させることができるが,聴覚野の破壊によりこの学習は阻害された.スペクトル要素である1極音の弁別や純音の弁別は阻害されなかった.これらより聴覚野で複雑なスペクトル音
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速報
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医学のあゆみ 214巻13号, 1104-1105 (2005);
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