Therapeutic Research

Volume 30, Issue 5, 2009
Volumes & issues:
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REPORT
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Symposium
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- 第15回肺塞栓症研究会・学術集会
- 一般演題
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A4. 本邦における周術期肺血栓塞栓症発症因子の検討?日本麻酔科学会周術期肺血栓塞栓症調査(2005−2007年)より?
30巻5号(2009);View Description
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A15. 下肢深部静脈血栓症に対しウロキナーゼ投与が奏効し合併症なく子宮摘出手術を施行し得た巨大子宮腫瘤の1症例
30巻5号(2009);View Description
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A16. 直腸癌術前の中心静脈カテーテル(CVC)留置に起因した左鎖骨下静脈−左内頸静脈−無名静脈血栓症の1例
30巻5号(2009);View Description
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A17. Iliac Compression Syndromeに対しカテーテル血栓溶解療法(CDT)が有効であった1例
30巻5号(2009);View Description
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A18. ダブルバルーンによる閉鎖血管内溶解療法で改善し,急性期から慢性期まで血栓の性状をMRIで観察しえた感染誘発メイ・ターナー症候群の1例
30巻5号(2009);View Description
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B12. Phase contrast法を用いたMR angiographyによる下大静脈血行動態・病態評価
30巻5号(2009);View Description
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B19. シェーグレン症候群に合併しt?PA投与にて改善なく,外科的治療にて救命しえた急性肺血栓塞栓症の1例
30巻5号(2009);View Description
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B28. 一時的下大静脈フィルターが血栓閉塞し抜去に苦慮した先天性凝固異常合併,妊娠初期深部静脈血栓症の2例
30巻5号(2009);View Description
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- 要望演題「周術期の肺塞栓症に対する治療」
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- シンポジウム「ガイドラインの今後の方向性」
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- 第33回東海不整脈研究会
- 一般演題
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3. 反復する心室細動に伴うCa2+ハンドリングシグナルの変化?Electrical Stormを呈する実験モデルでの検討?
30巻5号(2009);View Description
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- 特別講演
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原著
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左室拡張機能障害を有する患者における潜在的閉塞性換気障害の合併頻度
30巻5号(2009);View Description
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背景および目的:左室拡張機能障害を伴う慢性心不全(CHF)と慢性閉塞性肺疾患(COPD)はともに労作時息切れを主訴とする場合が多く,併存する場合もあり鑑別が必要であるが,その頻度について日本ではいまだ報告がない。今回われわれは,左室拡張機能障害と閉塞性換気障害の合併頻度を検討した。方法:労作時の息切れの鑑別あるいは手術前検診にて心エコー検査と呼吸機能検査を同時期に施行された患者 1699 名(平均年齢 65±14歳,女性 39%)において後ろ向きに検討を行った。拡張早期左室流入血流速度(E 波)と拡張早期僧帽弁輪速度(E 波)の比 E/E を用い,E/E ≧15 を左室拡張機能障害(充満圧上昇)と定義した。呼吸機能検査にて 1 秒率が 70%未満を閉塞性換気障害と定義した。結果:男女とも年齢層が上がるにつれ,左室充満圧上昇症例,閉塞性換気障害症例,および両者合併症例は有意に増加した。男性高齢層では 39%の症例に閉塞性換気障害が認められた。左室拡張機能障害を有する患者では 26%(男性 36%,女性 16%)と高率に閉塞性換気障害を認めた。結語:高齢者では,閉塞性換気障害を有する患者が多数存在し,左室拡張機能障害と閉塞性換気障害が併存する患者も多く,日常臨床において COPD の存在を留意しながら,鑑別診断を進めていく必要があると思われた。 -
カシス(Ribes nigrum L.)果汁の体表面温度および血管機能への影響
30巻5号(2009);View Description
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健常日本人女性 40 名(年齢 47.4±8.8 歳,BMI 22.4±3.9)を 8 名ずつ水群,カシス果汁中ポリサッカライド含有量 0 mg 群,50 mg 群,125 mg 群,250 mg 群の 5 群に分け,試験品を2 週間摂取したときの身体変化について検討した。各群のポリフェノール含有量はそれぞれ 0mg,130 mg,28 mg,70 mg,140 mg であった。抗加齢 QOL 共通問診票による自覚症状は軽微な変動のみで,体重,体組成,脂質代謝検査では各群とも有意な変化は認められなかった。サーモグラフィーにて測定した体表面温度はカシスポリサッカライド 125 mg 以上の摂取(125mg 摂取群と 250 mg 摂取群の合算)30 分後に上肢で 0.23±0.47℃(p=0.010),下肢で 0.55±0.50℃(p<0.001)有意に上昇した。下肢温度変化はポリサッカライドおよびポリフェノールに用量依存性を示した。血圧に関してはカシスポリサッカライド 125 mg 以上の摂取で収縮期血圧(119.1±18.0 mmHg)が−4.1%有意に低下した(p=0.018)。指尖加速度脈波検査による血管年齢は 125 mg 群で−7.3%(p=0.047),125 mg 以上摂取で−6.6%(p=0.046)改善した。血管内皮機能(FMD)検査における血流増大率が 125mg 摂取群で有意に増加した(p=0.002)。動脈硬化の指標である CAVI,ABI には有意変動はなかった。以上の成績からカシス果汁中ポリサッカライドが血管拡張性に働き,四肢の体表面温度上昇および血圧下降を促す可能性が示唆された。
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