Therapeutic Research

Volume 34, Issue 7, 2013
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OPINION
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REPORT
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European Group for Blood and Marrow Transplantation 2013
34巻7号(2013);View Description
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European Group for Blood and Marrow Transplantation(EBMT)の第39 回学術集会がロンドンのドックヤードにある国際会議場Excel London において2013 年4 月7 ~ 10 日の期間で開催された。本記事では,Presidential Symposiumなどから抜粋した5演題について報告する。
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Symposium:第77回日本循環器学会学術集会ランチョンセミナー
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Symposium:第9 回メタボリックシンドローム研究会
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- 研究成果発表
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- 特別講演
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Inflammasomes, Metabolic Syndrome and the Regulation of Healthspan
34巻7号(2013);View Description
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原著
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2型糖尿病治療におけるDPP–4阻害薬3製剤の臨床的有用性の比較検討―̶SU 薬との併用効果―
34巻7号(2013);View Description
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SU薬は,血糖降下作用およびHbA1c改善作用でDPP –4 阻害薬に優るが,膵β細胞保護作用の面から臨床的に少量投与が望ましい。このような観点からβ 細胞の代謝改善,加えてα細胞からのグルカゴン分泌を効率よく抑制するDPP–4阻害薬のSU薬への追加投与による,質のよい血糖コントロールを目指して,1 日1 回投与のアログリプチン(A),シタグリプチン(S)および1 日2 回投与のビルダグリプチン(V)の臨床効果を比較検討した。本研究の結果より,DPP –4 阻害薬投与開始3 ヵ月後のHbA1c低下量はA群-0.95%,S 群-1.12%,V群-1.06%,6 ヵ月後ではA群-1.35%(男性-1.02%,女性- 1.70%),S 群-1.30%( 男性-0.90%, 女性-1.73%),V 群-1.08%( 男性-1.04%, 女性-1.14%)であった。臨床経過より,安定したHbA1c の改善を可能にする点で,アドヒアランスの面も含めて1 日2 回投与のVに比して,1日1 回投与のAとS の有用性が示唆された。3製剤とも有効性は女性で高かったが,Vでは有意な男女差はみられなかった。SU薬とDPP –4阻害薬の併用は,SU薬の減量を可能にし,2型糖尿病治療における有用性が示された。 -
ウェアリングオフを有する進行期パーキンソン病に対する徐放化プラミペキソールの効果と安全性―従来製剤からの切替えオープン試験―
34巻7号(2013);View Description
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ウェアリングオフを有する進行期パーキンソン病患者を対象に,従来のプラミペキソール速放製剤から徐放製剤に切り替えた際のオフ時間短縮効果および安全性について検討した。従来のプラミペキソール速放製剤を内服中で,自己記入式の症状日誌により 1 日 2 時間以上のオフ時間を呈した進行期パーキンソン病患者を対象とした。徐放製剤への変更はオーバーナイト切替え法で,同用量か最も近い錠剤の組み合わせに増量した。主要評価項目は切替え 8 週後のオフ時間の変化とし,副次評価項目として,patient global impression of improvement(PGII),オン時間,the modified Hoehn and Yahr stage(mH&Y), unified Parkinson’s disease ratingscale(UPDRS)part I I および part I I I,the 39-item Parkinson’s Disease Questionnaire(PDQ-39)の変化を調査した。切替え後の安全性について,Epworth sleepiness scale(ESS)および有害事象を調査した。本研究期間中,基準を満たした 12 例(男性5 例,女性 7 例,平均年齢 67.4 歳)を登録することができた。ベースラインのプラミペキソール内服用量は 1 日あたり 2.40 mg であった。徐放製剤への切替え後は 2.69 mg へ有意に増加した(p=0.004)。主要評価項目であるオフ時間は1 日 5.1 時間から 3.4 時間へ有意に減少し(p=0.012),覚醒時間に占めるオフ時間の割合は31.0%から 20.3%へ低下した(p=0.009)。オフ時間の覚醒時間に占める割合がベースラインと比べて 20%以上低下した改善例は 8 例(66.7%)あり,20%以上増加した悪化例はなかった。副次評価項目では,PGI-I で「大幅な改善」および「中程度の改善」と回答した患者の割合,すなわちレスポンダー率は 25.0%(12 例中 3 例)であった。生活上障害となるジスキネジアを伴わない良好なオン時間(p=0.024)とそれが覚醒時間に占める割合(p=0.021)は有意に増加した。また UPDRS part I I I(p=0.042)もまた有意な改善が認められた。一方,mH&Y(p=0.137),UPDRS part I I(p=0.347),PDQ-39 summaryindex(p=0.310)には有意な変化を認めなかった。安全性に関して,ESS は有意な変化を認めず(p=0.223),有害事象を生じた症例は認められなかった。プラミペキソール速放製剤内服中の進行期パーキンソン病でウェアリングオフを有する場合には,徐放製剤への切替えにより安全にオフ時間が短縮され運動機能の改善が得られた。国内外の臨床試験と異なる結果が得られた理由として,患者選択基準をより厳密に設定したことが想定された。本試験の結果を客観的に検証するためには,二重盲検下で速放製剤と徐放製剤のクロスオーバー比較試験が必要である。 -
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