Therapeutic Research

Volume 41, Issue 1, 2020
Volumes & issues:
-
Information:日本動脈硬化学会プレスセミナー
-
-
隠れ脂肪肝や酸化コレステロールが危ない:講演1 “隠れ脂肪肝”と動脈硬化リスク/講演2 酸化コレステロールと心臓病
41巻1号(2020);View Description
Hide Description
-
-
Symposium:第1回Digital Hypertension Conference セッション1
-
-
-
原著
-
-
わが国における,うつ病患者,うつ病寛解者およびうつ病患者家族を対象とした診療実態ならびに寛解に影響する要因の調査
41巻1号(2020);View Description
Hide Description
近年,世界的にうつ病という疾患がもたらす問題が社会的課題になっている。わが国においても当該疾患関連の罹患者による自殺は毎年一定数存在しており,改善の傾向はみられていない。本研究では,自己申告に基づいて疾患保有が登録されているアンケートモニターの情報に基づき,うつ病患者およびその家族を対象としてうつ病の診療実態を把握するとともに,うつ症状の寛解に影響する要因を抽出することを目的に調査を行った。主にうつ病患者,うつ病寛解者各1000 サンプルの計2000 サンプルの回答結果について,単変量および多変量解析を行った。その結果,うつ病患者にとって家族の後押しがあるなどの通院を始めやすい環境,うつ病患者自身および家族も含めた疾患への理解があると,治療コントロールが向上することが示唆された。また,そのためには主治医との信頼関係の構築と関係継続が重要と考えられた。
-
-
症例
-
-
心肺運動負荷試験と心エコーの同時評価をした労作時に欠伸(あくび)が多発する心不全患者の1 例
41巻1号(2020);View Description
Hide Description
欠伸(あくび)が多発し,運動療法の継続困難な心不全患者に対し,治療方針を決定する目的で心肺運動負荷試験(CPX)と心エコー図検査(心エコー)を同時に実施した症例を経験した。症例は80 歳代の男性。基礎心疾患に虚血性心疾患,弁膜症(大動脈弁閉鎖不全症と僧帽弁閉鎖不全症)がある。心不全(左室駆出率64%,BNP 218.5 pg/mL)の運動療法中に欠伸の多発と血圧低下により治療の継続が困難であった。CPX と心エコーの同時評価を行ったところ,負荷時に弁膜症の悪化,嫌気性代謝閾値以降の拡張能の増悪を認めた。血圧低下ならびに欠伸出現時,心エコーから推定した体血管抵抗は低下していた。β遮断薬をカルベジロールからビソプロロールに変更したところ症状の改善,運動療法の継続が可能となった。CPX と心エコーによる同時評価は限界もあるが,運動療法の継続困難な症例の評価の方法の一つと考えられた。 -
ルストロンボパグの反復投与を行い観血的治療が可能であった高度血小板減少を伴う肝細胞癌の2 例
41巻1号(2020);View Description
Hide Description
Lusutrombopag has been covered by national health insurance in Japan, and now has been widely available for severe thrombocytopenia in the chronic liver disease patients. We experienced two cases of repeated treatment using lusutrombopag. Both of two patients had hepatocellular carcinoma with severe thrombocytopenia, and received repeated invasive treatments such as radiofrequency ablation and transcatheter arterial chemoembolization successfully, without severe bleeding, thrombosis or any serious adverse events. Repetitive administration of lusutrombopag was efficient and safe.
-
-
Information
-
-