治療学

Volume 42, Issue 8, 2008
Volumes & issues:
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扉・目次
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●序説
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- 骨粗鬆症
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特集
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- ● 骨粗鬆症
- 骨折の危険因子と骨
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- 日常診療における骨折危険性の評価
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- 日常診療に潜む骨折危険性
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治療のピットフォール
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■新しい治療■
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[座談会]
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- 骨粗鬆症
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症例
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FGF23 末梢血サンプリングが診断と治療に有用であった腫瘍性骨軟化症の 1 例
42巻8号(2008);View Description
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腫瘍性骨軟化症(TIO)はまれな疾患である。発症より 2 年以内で歩行不能となった 39 歳男性の症例を経験した。原因腫瘍の検索が困難であり,外科的加療を行えない症例報告も多い。今回われわれは,線維芽細胞増殖因子(FGF)23 の末梢血サンプリングが,原因腫瘍特定の確定診断と切除後の予後予測に有効であったので報告する。 -
骨パジェット病に対するビスフォスフォネート製剤治療の経験
42巻8号(2008);View Description
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骨パジェット病は,局所的に骨代謝回転の異常をきたした疾患で,その治療にはビスフォスフォネート製剤が用いられる。第 1 世代のエチドロネートはその効果が不十分であり,徐々に効果も軽減してくる。しかも,過剰投与や長期投与は骨石灰化障害を引き起こし,骨軟化症を誘発する可能性がある。第 3 世代のアレンドロネートやリセドロネートの骨粗鬆症適応量でも治療効果はあるが,より多くの投与量が認められるべきである。 -
経口ビスフォスフォネート製剤使用中に顎骨壊死を伴う上顎骨骨髄炎を発症した 1 例
42巻8号(2008);View Description
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多発性の脊椎椎体骨折を伴う骨粗鬆症患者に経口ビスフォスフォネート(BP)製剤を投与し,臨床症状や骨量は改善した。投与 21 ヵ月後に BP を休薬しないまま,歯科にて抜歯が施行されたが,その後に上顎骨骨髄炎を発症した。口腔外科での治療の結果,顎骨壊死を伴う骨髄炎と診断された。BP を投与する際にはきわめてまれではあるが,合併症として顎骨壊死が起こりうることを,処方医は十分に認知し対応する必要がある。 -
心疾患に合併した若年骨粗鬆症の 2 例
42巻8号(2008);View Description
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心疾患を有し,特殊な病態下にある若年女性に発症した骨粗鬆症を 2 例経験した。1 例はファロー四徴症,手術未施行例に対し長期 GnRHa 療法を施行した症例で,もう 1 例はマルファン症候群,ベンタール手術,人工血管置換術後例に早発閉経が生じた症例である。いずれに対しても薬剤介入が必要と判断し,慎重にビスフォスフォネート製剤(アレンドロネート)を用いた治療を開始し,現在良好な経過をたどっている。
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治療の歴史
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DI 室Q&A
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副作用によりビスフォスフォネート製剤の服薬が困難となった患者に対する骨粗鬆症治療薬は何か──ビスフォスフォネート製剤の代替薬
42巻8号(2008);View Description
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