治療学

Volume 44, Issue 3, 2010
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扉・目次
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●序説
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- CKD
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特集
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- ●CKD
- 疫学と病態
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3 CKD と脳卒中
44巻3号(2010);View Description
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慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)は,末期腎不全移行への危険因子であるだけでなく,心血管病(cardiovascular disease:CVD)発症の危険因子である1)。CKD ステージ 2〔推算糸球体濾過量(eGFR 60〜89 mL/分/1.73 m2)〕のような軽度の腎機能障害でも,心血管死のほうが,末期腎不全に至るリスクよりもはるかに高い2)。わが国は脳卒中発症が多く,CKD 患者も多い3)。そこで本稿では,腎機能低下と脳卒中の関係について検討を行いたい。 -
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- 病態と治療
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診断/治療のピットフォール
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■新しい治療■
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[座談会]
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- CKD
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症例
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糖尿病性腎症のレミッション(寛解)例
44巻3号(2010);View Description
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早期糖尿病性腎症からのレミッション(寛解)は日本での証左もそろってきているが,持続性蛋白尿を示す顕性腎症改善の報告は少ない。筆者らは顕性糖尿病性腎症に対し,従来からの治療法にそれぞれ治療目標を設定し,総合的に改善を図る多角的強化療法を行い,グラム単位の蛋白尿の消失,腎機能の悪化停止という顕著な改善症例を報告してきた。2 度の腎生検での腎組織像の改善を示した 2 患者を提示する。 -
先行する 2 型糖尿病に合併した微小変化型ネフローゼ症候群の 1 患者
44巻3号(2010);View Description
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糖尿病腎症において一般的に糖尿病発症から顕性蛋白尿出現までに 10〜20 年の経過を要する。今回われわれは,前医で糖尿病腎症として治療されていたが,経過が典型的でなかったため,腎生検を施行し,微小変化型ネフローゼ症候群と診断しえた患者を経験した。ステロイド治療で寛解に至ったが,糖尿病患者に蛋白尿が出現しても経過が非典型的な場合には,原発性糸球体疾患の合併を念頭におくべきだと考えられた。 -
腎動脈形成術により腎不全に至った 1 例
44巻3号(2010);View Description
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最近,動脈硬化性腎動脈狭窄(ARAS)を伴う患者が増加している。ARAS 合併患者の生命予後は悪く,ARAS が原因で末期腎不全に至った患者の半数以上が2〜3 年で死亡するとされている。ここで解説する ARAS 患者の報告は,腎生理に一致した経過をたどっている。血圧を下げることを目的とした治療だけでは不十分で,病態変化の理解が重要であることが示されており,興味深い。
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治療の歴史
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DI 室Q&A
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高リン血症治療薬ホスレノール チュアブル錠(炭酸ランタン水和物)の有効性と吸収について知りたい—高リン血症治療薬の有効性と吸収
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