ENDOSCOPIC FORUM for digestive disease
Volume 39, Issue 1, 2023
Volumes & issues:
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<巻頭言>
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<会告>
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第95 回日本消化器内視鏡学会甲信越支部例会/第121 回日本消化器内視鏡学会北陸支部例会/第32 回日本消化器内視鏡学会北陸セミナー/第35 回日本消化器内視鏡学会甲信越セミナー
39巻1号(2023);View Description Hide Description
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<症例報告>
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- [胃]
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9 年間にわたり経過を確認し得た胃底腺型腺癌の1 例
39巻1号(2023);View Description Hide Description症例は50 歳台,女性。X‒9 年から定期的に人間ドックを受診し上部消化管内視鏡検査を受けていた。X 年の上部消化管内視鏡検査で胃穹窿部に大きさ5 mm 大の隆起性病変を指摘された。同病変は黄白色調の粘膜下腫瘍様所見を呈し,表面に拡張した樹枝状血管を伴っていた。生検病理組織で胃底腺型腺癌と診断され,内視鏡的粘膜下層剝離術で一括切除した。切除標本組織診断は胃底腺型腺癌,0‒Ⅱ a,5×5 mm,pT1b1(SM 70μm),UL0,Ly0,V0,pHM0,pVM0 であった。免疫染色ではMUC6 陽性,pepsinogen Ⅰ 陽性で胃底腺型腺癌に矛盾しない所見であった。X‒9 年から穹窿部に隆起性病変を指摘されていたが,ほとんど変化なく経過していた。内視鏡的に長期経過を観察し得た胃底腺型腺癌の1 例を報告する。 - [十二指腸]
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十二指腸腺腫と鑑別が困難であった異所性膵の1 例
39巻1号(2023);View Description Hide Description症例は65 歳,男性。スクリーニングの上部消化管内視鏡検査で十二指腸乳頭に接する発赤調0‒Ⅱc 様病変を認め,陥凹部には異型を伴うvilli 様構造を認めた。十二指腸腺腫もしくは粘膜内癌と診断し,underwaterEMR(uEMR)を施行した。Vater 乳頭近傍の病変であったが偶発症なく一括切除することが可能であった。病理組織学的所見では,粘膜下層に主座を置く導管組織の増生と周囲の平滑筋組織の増生を認めるHeinrich Ⅲ 型異所性膵の診断であった。まれな0‒Ⅱc 様の形態を呈する十二指腸Vater 乳頭近傍の異所性膵であったが,uEMR により偶発症なく切除することが可能であった。 - [小腸]
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出血を繰り返した小腸Pyogenic Granuloma の1 例
39巻1号(2023);View Description Hide Description症例は70 代後半,女性。血便と失神で受診。上部・下部消化管を精査したが,出血源の特定には至らなかった。再出血時の造影CT で小腸に5 mm 大の造影陽性部位を認めた。さらに回腸動脈造影で径5mm ほどの血管腫様出血性腫瘤を認め,マーキングと止血目的にコイルを挿入後,緊急手術を行った。術中内視鏡検査を行い頂部に凝血塊の付着した粘膜下腫瘍様病変を認め小腸部分切除を行った。病変は7×4mm の潰瘍を伴う腫瘤で,組織学的には血管内発育を示したpyogenic granuloma であった。原因不明の消化管出血例ではpyogenic granuloma も念頭に置くこと,また各種診断機器を組み合わせて診断することが重要である。
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<その他>
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<支部例会を終えて>
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<抄録>
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<支部例会を終えて>
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<抄録>
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