インフェクションコントロール
Volume 15, Issue 8, 2006
Volumes & issues:
-
特集
-
- 職種別に考えよう!ICTメンバーとしての活動方法
-
-
1 ICTを動かす—看護師の立場から—
15巻8号(2006);View Description Hide Description①ICTは,ICDとICNが車の両輪となり,相互補完的に推進するものである.②ICTメンバーが出したデータについて毎回フィードバックを行い,各メンバーの充実感とやる気を湧き立たせれば,ICTメンバーは積極的で自律的な活動を行うようになる.③ICTのよりよい感染対策活動は,ICDやICNの力で動くのではなく,ICTメンバーの自律的活動によって実現する. -
2 ICTを引っ張る—医師の立場から—
15巻8号(2006);View Description Hide DescriptionICTという職種横断的な組織の中心であるICDは,ほとんどの施設では医師が務めている.ICDはICTを組織し,病院内における感染対策上の問題を速やかに解決するために,院内の各職種と緊密に連携することが重要である.そのためには感染対策に対する熱意と知識,さらに柔軟な対人関係を築く能力を磨く必要がある.また,ICTメンバーのやる気を引き出し,つねにモチベーションを維持することも重要な責務である.ICDの意識次第で病院の感染対策能力が決定される. -
3 ICTに教える—薬剤師の立場から—
15巻8号(2006);View Description Hide Description①薬剤師の感染対策への積極的な関与が必要とされている.②感染対策に関わる薬剤の適正使用推進が重要である.③感染症の早期発見において,薬剤師からの処方薬剤情報の提供は重要である.④病院内の巡視によりさまざまな情報を収集し,適正使用へ結びつける.⑤薬剤管理指導業務を通して,感染対策へ参画することも大切である. -
4 ICTを強化する—臨床検査技師の立場から—
15巻8号(2006);View Description Hide Description①臨床検査技師の感染対策業務は,統計データの提供だけではない.②日常の細菌検査業務にはたくさんの感染対策資料が含まれている.③細菌の専門家として,技術・知識などを十分に発揮すべきである.④患者さんは自分の家族と思って,つねに迅速な対応を心掛ける.⑤検査業務を効率化し,感染対策にも力を入れる時間を作ろう. -
5 ICTを支える—事務職員の立場から—
15巻8号(2006);View Description Hide Description①診療報酬改定により,2006年度から,感染対策の実施が入院基本料の算定要件となる.②感染対策は高度に専門的な業務であり,担当する事務職員も専任となることが望ましい.③感染対策のためのコスト管理において,事務職員の果たすべき役割を自覚する必要がある.④職員健康管理や物品管理など,事務職員が関与すべき感染対策は幅広い.⑤病院清掃を担当する外部委託業者と,現場の医療スタッフとの情報共有を進めなければならない. -
6 継続的質改善と組織横断チーム活動
15巻8号(2006);View Description Hide Description2005年(平成17年)2月に公布された「医療法施行規則の一部を改正する省令」1)が実際の医療現場へ施行され,1年以上が経過した.この改正省令は,手術室手洗い水を従来の滅菌水から管理された水道水で可とするなど,感染対策の実務を日夜担当している職員にとって画期的な内容で構成されていたことは記憶に新しい.感染対策の新時代の到来といっても過言ではない.ここでは,改正省令が医療機関や職員に対して求めている感染対策の質の確保・強化を,実現,継続化するために,感染対策チーム(ICT)が今後どのように活動し,また組織整備すべきかについて述べたい. -
7 ICTとNST
15巻8号(2006);View Description Hide Description病院感染や重症感染症に罹患した症例では,何らかの栄養障害を伴っていることが少なくない.むろん,栄養障害患者のすべてに感染症が発生するわけではなく,適切な標準予防策,抗菌薬投与で予防,治療できることも多い.一方,栄養状態さえ改善すれば,病院感染をはじめとするすべての感染が撲滅できることにはならないが,栄養障害があれば,これを改善することによって,病院感染の蔓延予防,感染症患者の重症化予防や早期回復が期待できることも紛れもない事実である.そこで本稿では,積極的な病院感染対策のためのICT(Infection Control Team:感染対策チーム)とNST(Nutrition Support Team:栄養サポートチーム)の果たすべき役割と,その両者のコラボレーションの有用性について概説する.
-
特別対談
-
- 「どうなる? 日米の感染対策−これからのMRSA対策−」
-
「どうなる? 日米の感染対策—これからのMRSA対策—」
15巻8号(2006);View Description Hide DescriptionCDC(米国疾病予防管理センター)の基本ガイドラインである「隔離予防策のガイドライン・改訂版」の正式公開を目前に控え,米国での感染対策の動向が一層注目されています.今回,CDCなどで過去20年にわたり米国感染対策のリーダーとして活躍してこられたWilliamJarvis先生と,木村哲先生に「日米の感染対策の今後」について対談していただきました.臨床の現場で感染対策に日夜取り組む読者の皆さまに,参考にしていただけたらと存じます.(編集部)
-
連載
-
- フロントエッセイ
-
- 写真で教えよう! 感染対策の“手技”
-
- SPOT
-
- バッチリ身につくICTのための感染症対策
-
- 沖縄美ら島だより
-
- ICTニュースを作ろう
-
- ICN Sachikoの感染対策奮闘記
-
- IC日記
-
- 月刊CDCガイドラインニュース
-
- ロールプレイDe サーベイランス
-
- 今さら聞けない感染対策の“常識”
-
- 投稿
-
-