インフェクションコントロール

Volume 19, Issue 4, 2010
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特集
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- 超実践! 新入職者オリエンテーションに使える感染対策プログラム−そのまま使える指導用動画付き−
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5 針刺し防止のためのポイントを教える
19巻4号(2010);View Description
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針刺し防止対策は,標準予防策の一つであり,個人防護具(PPE)の着用や鋭利物の廃棄など鋭利な器材を使用するすべての職員に求められる基本的な対策です.対策の内容は複雑なものではありませんが,新規採用者は業務をこなすことが優先的になりがちで,処置やケアに焦りが出ることも多いと思われます.研修の段階から正しい知識と実践方法を習得しておくことが求められます. 針刺し防止対策の基本対策をまとめると,以下の5 点になります.(1)個人防護具の着用(2)安全装置付き器材の使用(3)針廃棄容器の携帯(4)リキャップしない(5) B 型肝炎ワクチンの接種 また,これらの対策に加えて,「針を使用する処置は,焦らずゆったりとした気持ちで望む」「針を使用しているときは,その処置に集中する」「 処置に慣れていても,手順を省略せず,つねに基本に戻ることを心がける」といった,当たり前と思いがちな心構えも必要です. それでは,次ページから,「個人防護具の着用」「安全装置付き器材の使用」「廃棄物の処理」「検体の取り扱い」「針の収納方法」「ワクチン接種」について,写真を使って解説します. -
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連載
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- フロントエッセイ
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- 感染対策 ラウンド・ザ・ワールド
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- 月刊CDCガイドラインニュース
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- 院内勉強会に使える 感染対策問題集
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- IC日記
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- プロの真価が問われる コンサル手順 冒頭10分
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「西脇市立西脇病院手術時手洗い法2006」の導入—スクラビング法からラビング法へ—
19巻4号(2010);View Description
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手術時手指消毒法は,使用される薬剤や手法などが時代とともに変化してきた.医療機関における手術時手洗いは,手に付着する細菌を可能なかぎり減少させることが大きな目的で,精度の高い消毒法が要求されてきた. 従来は,ブラシを用いたスクラビング法を主体とした手洗いが行われてきた.しかし,ブラシを用いた過度なブラッシングは皮膚損傷をきたし,細菌の定着を促進することで手指を介した交差感染のリスクを増大させる可能性が懸念されてきた.また,消毒薬効果の持続時間も不十分と考えられてきた.2002 年10 月25 日に米国疾病管理予防センター(CDC)から「医療現場における手指衛生のためのガイドライン」1-3)(以下,CDCガイドライン)が発表され,擦式消毒用アルコール製剤によるラビング法が推奨された5). 今回,西脇市立西脇病院における手術時手洗い方法を見直し,2006 年10 月より手術時手洗いを従来のスクラビング法からラビング法による「西脇病院手術時手洗い法2006」として導入した.導入に際しての経緯とスクラビング法とラビング法の比較検討を行ったのでその結果を報告する. - ニュース丸かぶり
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