インフェクションコントロール

日常清掃の質を評価・改善するために、ICT・事務局・清掃会社と合同で清掃ラウンドを開始した。実施状況や課題を共有し、双方のアイデアを活用することで、業務改善につながった。また、職員表彰などの新たな取り組みは、清掃担当者のモチベーション維持にも寄与したと考えられる。清掃の評価・改善システムの構築は、医療関連感染対策の一部として取り組むことが望まれる。

今月は、“トーキョー・ガイドライン”として海外でも使用されている、「急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン20181）」を紹介します。

中島和江先生（大阪大学教授、大阪大学医学部附属病院病院長補佐、中央クオリティマネジメント部部長）が大会長を務めた本大会では、「医療安全を向上する実践と研究」「変容する医療への先行的マネジメント」「つながりを通じた将来性の開拓」「質改善とイノベーション」「患者と医療者による協働型医療」を主要ストリームに、2日間にわたって多くの演題が発表された。参加者約 3,800人、一般演題 553件と過去最大規模となり、参加者は紅葉が美しく色づく晩秋の京都で、医療の質と安全に関する議論を深めた。

2011年に、中心静脈カテーテル挿入における安全管理を目的として、中心静脈カテーテル挿入チェックリストを導入し、各種指標の年次推移を調査し評価した。マキシマルバリアプリコーションの徹底、エコーガイド下穿刺、4回以上の穿刺の原則禁止など100％の実施は望めなかったが、合併症発生率は減少しており、中心静脈カテーテル留置手技関連のインシデント・アクシデントレポートの目立った増加もなかった。