インフェクションコントロール

Volume 30, Issue 7, 2021
Volumes & issues:
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目次
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連載
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【私を変えたあの一言】 薄い本を何冊読んでも時間の無駄です。1冊で結構です。きちんとした本を丁寧に読んでください。
30巻7号(2021);View Description
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新型コロナウイルス 特別企画
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【緊急連載・新型コロナウイルスICTレポート】 高齢者施設での発生時対応とクラスター対策のポイント
30巻7号(2021);View Description
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新型コロナウイルスは、未曾有の混乱をもたらし、その余波は現在も続いております。本連載は、編集室に届いた「どのような準備が必要なのか」「ICTの動き方について知りたい」といったご要望から企画しました。ぜひご活用いただければ幸いです。 -
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Practical特集 【産婦人科、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科… 外来における器具&機器・ケアの感染対策 徹底ポイント25】
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<1>ラウンドに行きにくい!外来における指導の徹底ポイント3
30巻7号(2021);View Description
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外来にはさまざまな患者が訪れることから、知らぬ間に病原体(細菌やウイルスなど)が持ち込まれる可能性がある。外来に訪れる患者の誰もが、何らかの病原体を保有している可能性を踏まえ、標準予防策の徹底は不可欠である。外来には何らかの症状が出現してから訪れる患者も多く、特に発熱患者のトリアージが重要である。新型コロナウイルス感染症の流行下において、無症状の人も含めてマスクを着用するユニバーサル・マスキングが重要である。 -
<2>新型コロナウイルス対応!外来における環境整備と診療時の徹底ポイント2
30巻7号(2021);View Description
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外来部門は、絶えずたくさんの人々が症状の有無にかかわらず、多種多様な診療や検査、処置を行う。また、外来と各検査部門を行き来し、そのつど待ち合いなどの共有スペースを利用している。そのため、さまざまな人と接触する機会が多く、設備環境も汚染されやすい。外来部門での新型コロナウイルス感染症(COVID‒19)対策は、標準予防策を遵守しやすい環境を整えるとともに、適切な“3密”対策を徹底することが大切である。外来部門では、「COVID‒19を疑う患者を早期に発見し、診療や移動動線を明確に分離すること」が重要である。特に呼吸器症状のある患者は、人との接触や環境への汚染リスクを必要最低限に留め、そのなかで「いかに決められた感染対策を徹底することができるか」がポイントとなる。 -
<3>産婦人科の徹底ポイント6
30巻7号(2021);View Description
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産婦人科では、妊婦健診で行う経腹・経腟超音波検査、内診、NST(non‒stress test)や婦人科診察など、患者に腹部や下半身を露出させる頻度が多い。経腟的な検査や処置(クスコ[腟鏡]を使用した診察・内診・経腟超音波など)では血液・体液曝露のリスクが高い。経腹・経腟超音波検査時のプローブ、内診台、分娩監視装置は患者間で共有している機器であり、使用後の確実な消毒が必要である。また可能な限り必要備品を個人専用・またはディスポーザブルとし、患者間での共有を避ける必要がある。産婦人科診察で使用するクスコや鑷子などの器材は血液・体液汚染が著明であるため、中央材料室へ運ぶ前には血液・体液が器材に固着しないよう処理を行うとよい。 -
<4>耳鼻咽喉科の徹底ポイント3
30巻7号(2021);View Description
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耳鼻咽喉科領域は、直接接触する部位が、耳や鼻・咽喉などであり診察時の患者との距離が近い。咳などの呼吸器症状、器具操作時の刺激によるくしゃみや近距離会話など飛沫を曝露しやすい。セミクリティカル器具である内視鏡が頻回に診療中に使用されている。使用後の内視鏡は、洗浄や消毒などの再処理や器材保管が外来で行われていることが多い。診察室には、さまざまな器具や薬液などをコンパクトにまとめた診療用ユニットや内視鏡など、関連機器が配置されている。これらは、咳やくしゃみ、血液や鼻汁や痰など体液による汚染が起こりやすい。清潔と不潔が交差しやすい環境である。耳や鼻など診療に使用する器具は、細く内腔がある形状のものが多く材質もさまざまである。直接、耳漏、鼻汁、喀痰など粘液性の体液が器具に付着しやすい。 -
<5>眼科の徹底ポイント5
30巻7号(2021);View Description
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眼に触れることと診療が直結しており、医療従事者の汚染した手指や器具、診療環境が病院感染の媒介になりやすい。眼科診療で取り扱う器具は特殊で繊細な形状の物が多く、洗浄や消毒の不備があると感染拡大につながる可能性がある。局所麻酔や検査のために用いられる処置用点眼薬が頻繁に使用される。点眼薬の汚染が感染拡大につながる可能性がある。患者の顔と医療従事者の顔の距離が近く、双方が飛沫に曝露しやすい。 -
<6>生理検査室の徹底ポイント3
30巻7号(2021);View Description
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施設内外の患者が検査する部門のため、医療従事者は標準予防策を遵守する(手指衛生、ユニバーサル・マスキング)。生理検査室の環境汚染の防止ならびに医療従事者への曝露予防のため、検査を受ける患者に対し手指衛生とマスク着用を指導する。発熱や呼吸器疾患を有する患者の検査、市中のCOVID‒19有病率が高い場合は、検査の延期や感染対策の強化(N95マスク、ガウンの使用)を検討する。呼気の増加や飛沫、エアロゾルの発生が予測される検査(呼吸機能検査、運動負荷を伴う検査、経食道心臓超音波検査など)を実施する場合は、感染対策の強化(N95マスク、ガウンの使用)を検討する。検査機器や器具、環境は複数の患者と共有するため、検査ごとに清拭消毒を行う(使用後の機器や器具、キーボードやトラックボール、ベッドなど)。消毒薬は、材質の劣化が少なく、簡便に行えるものを選択する(第4級アンモニウム塩含有のクロス材など)。 -
<7>皮膚科の徹底ポイント3
30巻7号(2021);View Description
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皮膚は全身を覆いバリア機能を有している。皮膚のバリア機能が破綻すると感染を起こしやすい。また、膠原病などの自己免疫疾患、悪性リンパ腫、ステロイド使用者など易感染者が多く通院しており、感染を起こすリスクが高い。診療科の特徴として細菌、ウイルス、真菌などの病原体により生じる皮膚病変や寄生虫、昆虫などの動物が皮膚に寄生した皮膚疾患など、多岐にわたる感染症を扱う。障害された皮膚は搔破によって皮疹の悪化が見られ、浸出液が乾燥し外用薬と混ざると細菌が繁殖しやすくなる。感染した皮膚の処置や検査をする機会も多く、適切な手指衛生の実施や個人防護具の着用がないと「医療従事者が感染する」ことや、「ほかの患者への媒介者となってしまう」可能性がある。処置を行う場所や器具が適切に管理がされないと、感染の媒介となることもある。
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新型コロナウイルス 特別企画
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連載
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その他
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Journal in Journal【Monthly IC Journal】
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新型コロナウイルス 特別企画
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【Current Knowledge for ICT】 ストップ、コロナハラスメント~差別・偏見に負けるな!
30巻7号(2021);View Description
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新興感染症は、感染力、致死率、感染様式など不明な点も多く、全国民は一様に大きな「不安」を抱えている。COVID—19が登場して1年以上が経過し、さまざまな知見が得られるようにはなったが、新しい日常生活のなか、医療施設内外でコロナハラスメントの問題が重い雰囲気に拍車を掛けている。コロナハラスメントをやめ、差別・偏見に負けないよう、安心して、やりがいのある医療提供を行うための課題について考察したので共有する。 -
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Journal in Journal【Monthly IC Journal】
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Advanced & Focus特集 【新型コロナウイルスでの混乱を教訓にしよう! ICTが知っておくべき法律&ガイドラインの情報収集とフィードバック】
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新型コロナウイルスでの混乱を教訓にしよう! ICTが知っておくべき法律&ガイドラインの情報収集とフィードバック
30巻7号(2021);View Description
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<1>新型コロナウイルス感染症など新興感染症発生時の情報収集の進め方
30巻7号(2021);View Description
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新型コロナウイルス感染症においての情報収集の鍵は正確かつ中立な情報にアクセスすることである。信頼性の高い情報へのアクセスは情報源を複数あたり、判断することが必要となる。エビデンスがまだ判然としない分野も多いため、定期的な情報収集が必要である。 -
<2>効果的な院内外へのフィードバック方法
30巻7号(2021);View Description
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新型コロナウイルス感染症は、大都市で爆発的に流行した。地方では大都市からの訪問者や帰省者を発端に地域・家庭内で感染拡大していった。感染の拡大状況が県や地域でばらつきがあるため、それぞれの地域に合わせた感染対策が必要となった。感染対策チーム(ICT)は、正しい情報を迅速に収集するために院内の情報窓口と連携をとり、全国の感染対策ネットワークを駆使し、地域連携を使って情報収集をするなどしてタイムリーな情報の収集とフィードバックの継続が求められている。 -
<3>新型コロナウイルス感染症の法的位置付け
30巻7号(2021);View Description
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2020年1月に新型コロナウイルス感染症が発生し、世界保健機関(WHO)は1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言、日本においては、同年2月1日に、本感染症を感染症法上の指定感染症に指定した。また、同年3月13日には、新型インフルエンザ等対策特別措置法(特措法)に規定する「新型インフルエンザ等」とみなして、特措法の規定が適用された。予防接種については、予防接種法上の臨時接種として位置付けられ、医療従事者から順に接種が実施されている。新興感染症発生時は、時時刻刻と状況が変化していくため、国から示されるさまざまな政策について、法的背景も含め確認しておくことが望ましい。
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連載
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【えっ!感染対策担当者に任命ですか?!】 尿廃棄
30巻7号(2021);View Description
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「新型コロナウイルスの影響で感染係になった」「新しく病棟のリンクナースになった」とこの春に新しく感染対策担当者に任命されたあなたのために企画しました。感染対策の定番知識をばっちり解説します!
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その他
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Campanio!
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【医療者のためのメンタルヘルス講座】グリーフケア:組織としてできること
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『医療者である私たちに、ケアは必要でしょうか』 -
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【言語聴覚士が贈る STARTブレインパズル】3文字熟語リレー英略語編
30巻7号(2021);View Description
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3文字略語の1文字を次の3文字略語につないでリレーしていきましょう。略語は医療・福祉に関するものです。リストからアルファベットを選びましょう。最後に残った文字を並び替えると“ある略語”になります。“ある略語”を導き出しましょう。 -
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【Three wise monkeys 見ざる 聞かざる 言わざる良いプレゼンテーションから実りあるディスカッションへ】分かるためにメモをとる
30巻7号(2021);View Description
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皆さんの周りにメモ魔っていません? すぐメモる、何でもメモる人。逆に、全然メモらない人もいますよね。どっちが良いのでしょう? ちなみに私は字を書くことが苦手なので、必要時は写メります。スマホってホント便利! ちなみに記憶の過程には「記銘」「保持」「追想」の3 段階があり、言い換えると、「覚える―忘れない―思い出す」の3 段階です。私は「保持」「追想」は得意なのですが、とにかく「記銘」ができません。なので、「昔はこんなのすぐ覚えられたなぁ……」と悲しむこともない幸せ?な人生です(でもメモるのが不得意ヽ(T д T) ノ) -
【上品にコミュ力もアップ! あなたのマナー強化塾】医師とのコミュニケーションにおけるマナー/【今日から使える手話講座】「薬をお飲みください」
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