透析ケア

先生たちは生体内観測船に乗り、透析患者の体内を知るための旅に出ました。透析患者の身体状態を理解し、よりよい医療とケアにつなげるためです。まずは、腎臓と膀胱を見ていきましょう！

続いて、下肢の動脈内を進んでいた生体内観測船ですが、末梢になればなるほど、血管が狭くなり、途中で進めなくなってしまったようです。

次は心臓にやってきました。透析患者では腎不全の病態やシャントなど、さまざまな原因によって心臓に負荷がかかりやすく、心機能が低下していることが多いです。透析患者の死因の第1位が心不全であることからも、ふだんから心負荷を軽減させたり心疾患を早期発見したりするケアや指導は大切です。さっそく心臓を見ていきましょう！

次は脳・神経系を見学しましょう。透析患者は脳血管の動脈硬化が進行したり、末梢神経が障害されたりと、さまざまなリスクがあるようです。透析患者の脳や神経系ではどのようなことが起こっているのか、あるいは起こりやすいのかをくわしく見ていきましょう。

肺には透析患者に特徴的な変化はみられません。今回は、肺の解剖と機能についてのおさらいです。生体内観測船で、肺内へ分け入っていきましょう。

迷路のような肺を抜けて、次は消化管を見学するようです。口腔から下降して、どんどん消化管を下っていきます。消化管にはさまざまな器官がありますが、なかでも最近注目されているのが「腸」です。さっそく見ていきましょう！

次は骨を見てみましょう。腎機能が低下していると、骨にも影響を及ぼしますが、それにはさまざまな要因があるようです。身体のあらゆる部位は、影響を与え合って機能しているのだということがよくわかりますよ！

先生たちは透析患者の下肢の筋肉を見学しています。透析患者（腎不全患者）では、サルコペニアになりやすいようですね。くわしく見ていきましょう！

次は皮膚を見ていきましょう。皮膚は外から見えるのだから、わざわざ観測船に乗って見なくても……と思いましたか？　外から見えるのはほんの一部の皮膚に過ぎないので、やはり観測船からの観察は必須です。じっくりと皮膚を観察して、ケアにつなげましょう！

先生たちを乗せた船は、頸部にある副甲状腺へとたどり着きました。骨代謝やカルシウム代謝の中心を担う副甲状腺を見学して、この旅も終わりです。副甲状腺はとても小さいですが、さまざまなはたらきをしているようですよ。さっそく副甲状腺を見学しましょう！

大腿骨頚部骨折術後の患者さん、なかなか歩行レベルが上がっている実感がないようです。「これで良くなっているのかな。まだ歩行器でしか歩けないけど……」と言っていて、どう声をかけるべきかわかりませんでした。どうすれば良かったのかなぁ……。

『気になる若手スタッフがおり、声をかけても「大丈夫です」と答えるのみです。どう関わったらよいのでしょうか』　元気がない、ミスの多発など気になるレベルにもさまざまありますが、「普段と比べてどうか」が一番のポイント。部下や後輩がいる方は、勤務環境の把握のほか、普段の様子を見ておく必要があります。2020年7 月、自殺者数は増加※ 1 に転じ、医療者も例外とはいえません。

脳血管疾患リハビリテーションにまつわる単語をパズルで楽しみましょう。リストの言葉を探してブロックごとに塗り潰してください。文字を重複して使用することはありません。塗り潰せなかった残りの文字をつなげて並び替えると、あるキーワードがでてきます。

普段、漫然と目を開けているけれども、実際には目を使わなくても大丈夫な時間帯って結構ありませんでしょうか?　私たちは、この「実は目を閉じても支障がない時間」の存在に着目し、「漫然と目を開けているだけで、実際には目を閉じても支障がない時には、安全な環境を確保した上で、短時間でも目を閉じること」を発案しました。eye closure をもじって『 iCLO （アイクロ）』1）と命名し、提唱しています。今回はiCLO による働き方改革について述べます。

前回は「伝える」よりも「伝わる」ことが大切という話をしました。今回は伝え方＝方法の違い、発表形式のポスターとスライドとの違いと時間軸を意識することを解説します。　ポスターには全ての情報が一度に表示されており、大抵、聴衆が前もって閲覧し吟味する時間が設けてあります。一方、スライドは全てを一度に表示せず、口演に合わせて一枚ずつ表示します。つまり、スライド口演にある時間軸がポスターにはないのです。