ネオネイタルケア

Volume 22, Issue 3, 2009
Volumes & issues:
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NICU 最前線
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- ドクターの視点・ナースの視点から学ぶ輸液管理のポイント
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末梢静脈ルート(ドクターの視点)
22巻3号(2009);View Description
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末梢静脈ルートの確保は新生児医療にとって最も基本的な手技の一つである.経皮中心静脈カテーテルを挿入する場合にも,まず末梢静脈ルートを確保することが必要なので,その点からも重要な手技の一つだといえる.留置針の種類や固定の際に使用するテープ,および固定方法は各施設で異なっていると思われる.ここでは,末梢静脈ルート確保についての一般的な考え方や注意点,管理のポイントについて解説するとともに,われわれの施設で行っている末梢静脈ルート確保の方法についても紹介する. -
末梢静脈ルート(ナースの視点)
22巻3号(2009);View Description
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末梢静脈ルート管理は,施設によって使用物品や手順などが多少異なっていると思われる.本稿ではわれわれの施設で行っている手順を中心に末梢静脈ルートの管理について紹介する. -
末梢穿刺中心静脈カテーテル(ドクターの視点)
22巻3号(2009);View Description
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末梢穿刺中心静脈カテーテル(PICC)の使用頻度は非常に高くなっているが,合併症の報告例も増えており,挿入手技や管理に注意を払う必要がある.本稿では,使用の適応,管理のポイントと注意点および,合併症に関する全国調査結果について解説し,医師の立場から見たPICC の管理上のポイントを説明する. -
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小児腸管不全の治療と在宅中心静脈栄養(ドクターの視点)
22巻3号(2009);View Description
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短腸症候群(先天的または後天的原因により小腸を含む腸管の多量切除を余儀なくされた病態)や腸管運動機能障害,その他の腸管機能障害のため,生命の維持,成長,発育に必要な栄養を腸管(小腸)から吸収できない病態を腸管不全(intestinal failure)という.腸管不全の原因となり得る疾患を表に示す.中心静脈栄養法(以下,静脈栄養)は腸管不全以外の病態,例えば広範囲熱傷,肝不全,腎不全,その他先天性の代謝疾患などの代謝調節のために適応となることもあるが,本稿では先天性あるいは新生児期に発症する腸管不全に対する静脈栄養に焦点を絞って解説する. -
小児在宅中心静脈栄養と保護者への指導(ナースの視点)
22巻3号(2009);View Description
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小児における中心静脈栄養(PN)は,小腸不全(短腸症候群,小腸機能不全)や小児代謝疾患などの治療に不可欠な方法である.PN の施行期間は長期にわたる場合が珍しくない.入院治療においてPN の内容をある程度固定した上で,在宅中心静脈栄養(HPN)に移行する.本項では,小腸不全の治療を中心に,小児においてPN を施行する際の注意点,HPN に移行する際の保護者への指導について解説する.思春期以降はポートを使用することもあるが,乳児はカテーテルでの管理が主体であるため,ここではカテーテルの管理について述べる.
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ブラゼルトン博士・来日記念講演 特別寄稿
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育児支援のタッチポイントモデル
22巻3号(2009);View Description
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2008年夏,横浜で第11回世界乳幼児精神保健学会世界大会が開催され,米国の小児科医であり乳幼児の行動発達研究で世界的に著名なBrazelton博士(ハーバード大学名誉教授)が来日されました.この機会にと,乳幼児の発達,親子の関係性の発達,子育て支援の理論と実践の理解を深め,子どもの発達と子育てとを支援することをテーマとした講演会が企画され,去る8月3日(日)にパシフィコ横浜会議センターメインホールで開催されました. 講演会当日はNugent先生(ハーバード大学)およびBrazelton先生の講演に続き,仁志田博司先生(町田市民病院周産期センター所長,東京女子医科大学名誉教授)とBrazelton先生との対談が行われ,集まったおよそ400名の参加者は貴重な講演と対談とを一言も聞き漏らすまいと時間ぎりぎりまで熱心に耳を傾けていました. このたび,Brazelton先生より,この講演の内容を含めた「育児のタッチポイント」に関する特別寄稿を頂戴することができましたので,ここにご紹介いたします.
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REPORT
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子どもたちに笑顔を 新生児医療応援シンポジウム
22巻3号(2009);View Description
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2008 年12 月20 日(土),「頑張れ! NICU 企画」として新生児医療応援シンポジウムが横浜市港南区民文化センターにて開催された.「子どもたちに笑顔を」をテーマとするこの市民公開シンポジウムは横浜ベイスターズの村田修一選手や神奈川県立こども医療センターのスタッフらが中心となって企画された.村田選手からは「頑張れ! NICU 企画」に参加することになった経緯が,新生児科医からはNICU の現状や未来開会宣言を行う村田修一選手について語られた
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投稿
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末梢穿刺中心静脈カテーテル(PICC)固定法の検討
22巻3号(2009);View Description
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末梢穿刺中心静脈カテーテル(PICC)は今やNICU 医療に欠かせない手技である.その一方で,さまざまな合併症1)を避け,安全に使用するためには,一定のプロトコールに基づいた挿入と管理が重要である.横尾ら2)は厚生労働科学研究補助金研究報告書でNICU 看護技術(チューブ・カテーテル固定法)の安全性と有効性,実行可能性を検証し,エビデンスに基づいた安全対策としての看護技術の標準化を推奨しており,その中にはPICC 固定法も含まれている.当院では従来,図1 に示す方法によりPICC の固定を行っていた.しかし,早産児への負担,ライントラブルの予防,皮膚トラブルの面で問題があると思われ,横尾らの標準化案の固定法を参考に,PICC の固定法の策定を試みたので報告する.
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連載
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- Message for Neonatal Staff
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- 新生児疾患アトラス
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神経芽細胞腫(肝転移症例)
22巻3号(2009);View Description
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神経芽細胞腫は胎生期の神経堤neural crest に由来する腫瘍で,小児の悪性腫瘍の中では最も頻度が高く,年間200 〜 300 例の登録があるが,未登録を合わせて5,000 人に1 人といわれる. また,本腫瘍はカテコールアミン代謝系を有し,ドーパミン,エピネフリン,ノルエピネフリンなどを産生し,尿中にその代謝産物であるVMA,HVA などを排泄することから,これまで生後6 ヵ月時にマススクリーニングが行われていたが,自然退縮例の存在やその有効性に疑問がもたれ,2004 年3 月から休止された. 原発部位は副腎,後腹膜に多く,急速な進行や骨・肝・リンパ節・骨髄・腎・皮膚などへの転移が多い.一方で,自然退縮例もあるのが特徴であり,そのような意味でも重要な腫瘍である. - 周産期のこころ 臨床心理士のつぶやき
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- 必修ワンポイントレクチャー
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- だっことおんぶ 世界の旅 家族の絆を育むbabywearing 最終回
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心を育てるbabywearing
22巻3号(2009);View Description
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1 年にわたる「だっことおんぶ世界の旅」も地球をひとまわりし,最終回を迎えました.子どもを育てる基本であるbabywearing について,少しでも興味を持っていただけたなら幸いです. - 小児医療戦線異常あり とうたんは車イス
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本当の幸福
22巻3号(2009);View Description
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重度の障害を持つ筆者が,ダウン症の長男を授かった.その長男が命がけで発したメッセージや父親の視点で考えた小児医療のあり方などについて,率直につづっていく. - どこを見る?何がわかる? 画像による新生児症例カンファランス
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- ケースで理解する 図解でさらによくわかる 代表的な新生児疾患
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- ケース別 NICU卒業児たちの過去・現在・未来 最終回
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- 目指せ,スキルアップ!! クイズで学ぶ 新生児の看護ケア
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- がくとのにこにこおたより
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