整形外科看護
Volume 13, Issue 7, 2008
Volumes & issues:
-
特集
-
- 何をどう説明する?腰部脊柱管狭窄症の患者指導のコツ
-
何をどう説明する?腰部脊柱管狭窄症の患者指導のコツ
13巻7号(2008);View Description Hide Description世界に先駆けて高齢者社会に突入した本邦では,加齢を主因とした疾患,脊椎でいえば“ 脊椎症” に基づいた疾患が増えてきています.「腰部脊柱管狭窄症」は,その代表です.肉体的ピークを過ぎて,活動性が低下し,さまざまな併発症を有する患者が大部分を占める本症においては,疾患そのものの評価はもちろんのこと,病状の説明,治療を行う場合には,その効果・合併症の可能性・術後療法,さらには日常生活における注意点などにも十分な注意を払う必要があります.本特集では,腰部脊柱管狭窄症治療のスペシャリストにご参加いただき,施療者として注意すべき点を網羅していただきました.本特集が日常診療の一助となれば幸いです. -
-
-
-
-
ナースが行う合併症説明のコツ
13巻7号(2008);View Description Hide Description合併症 という言葉は,たとえば「腰部脊柱管狭窄症に糖尿病を合併している」というように「併発している疾患」を示す場合もありますが,本稿では手術に伴って生じる「望ましくない身体的症状」,すなわち「いわゆる術後合併症」について説明します. -
術前オリエンテーションのコツ
13巻7号(2008);View Description Hide Description若年者における脊椎疾患の代表は腰椎椎間板ヘルニアですが,高齢者の代表的疾患は腰部脊柱管狭窄症です.腰部脊柱管狭窄症の患者は下肢のしびれや痛みを主訴として来院しますが,特徴的な症状は間欠跛行です.この間欠跛行とは歩き始めは症状がほとんどなく,一定の時間歩き続けると下肢のしびれや痛みで歩けなくなる状態のことです.特に鑑別で大切な疾患は末梢動脈疾患(peripheral arterial disease;以下,PAD)による間欠跛行です. 本稿では腰部脊柱管狭窄症における術前オリエンテーションのコツと注意点について述べます. -
-
-
ミニ特集
-
-
患者とスタッフの満足度UP!
13巻7号(2008);View Description Hide Descriptionナースの皆さんは,患者さんが不安なく治療に専念できるよう,日々よりよい環境づくりに取り組まれていることと思います.患者さんの満足度を向上させることは,スタッフの満足度向上にもつながります.スタッフの満足度が上がると患者さんへのケアもよりよいものになり,スタッフの満足度はさらに上がる−−そんな好循環が理想ですね.そこで今回から2 カ月に分けて,実際に成功した業務改善例を取り上げます.皆さまの参考になれば幸いです.
-
-
教育講座
-
- 病棟ナースにしてほしい 整形外科リハビリテーション
-
- 説明できる整形外科疾患 患者はココがわからない!!
-
-
連載
-
- これが私の生きる道
-
- 整形外科看護をもっと追究したいあなたへ
-
文献ナビゲーション
13巻7号(2008);View Description Hide Description本研究は,関節リウマチとともに生きる地域高齢者の健康観を明らかにすることを目的とした.倫理的配慮を行ったうえで,現在地域で療養生活を送っている65 歳以上の高齢関節リウマチ患者14 人に対し半構成的面接を実施し,エスノグラフィの手法を用いて質的帰納的に分析を行った. その結果,関節リウマチとともに生きる地域高齢者の健康観のテーマは『今の自分を大事に生きる』であった.健康観を示すカテゴリーとして,「この状態がいつまで続いてくれるかわからない」「今の自分はまだ幸せなほう」「どうにもできないことはもう仕方ない」「今できていることを大事にしたい」「自分の基準でやっていく」の5 つを抽出した. 本研究の結果から,高齢関節リウマチ患者が自己の現状を肯定的にとらえることを支え,患者が独自に有する生活の基準を理解し援助していくことで,健康への主体性をひき出していく看護援助の必要性が示唆された. - Let's try くふうモノ
-
- 施設訪問 編集部がおじゃまします!!
-
済生会奈良病院5階病棟
13巻7号(2008);View Description Hide Description奈良駅からバスで10 分ほど行くと瓦屋根の病院が見えてくる.この古都・奈良らしい病院が今回おじゃました済生会奈良病院である.同院の整形外科は,スポーツ整形外科と地域医療の2 本柱だ.つまり,中高生〜大学生といった若い世代と高齢者の両方に対応しなければならない.そんな患者を看る5 階病棟で,世代の違う患者を支える看護についてお話をうかがってきた. - 私のおすすめ本
-
- NURSING LIFE
-
-
- 部位別でわかる 整形外科「要」語集
-
- 何を見る? どうする? 整形外科患者の基礎疾患
-
- 整形外科の歴史
-
133 20世紀初期から中後期へ—イギリス連邦諸国の整形外科の近代化(2)—カナダの整形外科の近代化(2)
13巻7号(2008);View Description Hide Description