Volume 13,
Issue 11,
2008
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特集
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なぜ危険? どんな対策をとればいい?教えて! 転倒予防への取り組み
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整形外科看護 13巻11号, 1081-1081 (2008);
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転倒のリスクを予測できるようになろう
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整形外科看護 13巻11号, 1082-1086 (2008);
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今,病院においては良質な医療の提供に向けて,事故防止のための安全活動を推進しています.安全は「質」の一部であり,事故につながる危険(リスク)がないことと安全は,表裏の関係にあります. 医療の現場では,実にさまざまなパターンの医療事故が発生しています.現場で事故を防止するためには,発生する危険を事前に察知し,回避することが重要となります. 事故防止には,応急対策と再発防止,未然防止があります.未然防止とは,実施に伴って発生すると考えられる問題(危険)についてあらかじめ計画段階で洗い出し,それに対する修正や対策を講じておくことといわれています.つまり,予測と予防です.危険予知はこの未然防止に該当します.
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整形外科看護 13巻11号, 1087-1101 (2008);
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紹介します! 私たちの転倒対策
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整形外科看護 13巻11号, 1102-1105 (2008);
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当院では転倒予防の観点から,入院時にすべての患者の転倒アセスメントシートを作成し,リスクが高い場合は看護計画を作成しています.また,術前・術後に状態が変化したときにも再評価を行うことで,看護師側の転倒への意識を高めています.
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整形外科看護 13巻11号, 1106-1111 (2008);
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当院の安全対策委員会検討部会の活動の1 つに「転倒転落検討部会」があります.当部会の活動は,その目的を転倒転落に関する安全管理を病院全体の取り組みとして協議・検討することで,2005 年7 月より活動を開始しました.今回は,2007 年度の活動計画として「安全環境ラウンド」を実施したので紹介します.
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整形外科看護 13巻11号, 1112-1116 (2008);
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筆者は,2 年前に消化器・一般外科病棟より整形外科病棟へ異動となり,当時は「整形外科は何を差し置いても転倒予防」というイメージをもっていました.しかし現状は,廊下に多くの物が置かれていたり,ポータブルトイレの下に足ふきマットが敷いてありました.また,お風呂や洗面所の周囲,廊下の水滴に対する危険認識の低さ,リハビリテーション(以下,リハビリ)中の患者に看護師が後ろから声をかける光景などがみられていました.
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整形外科看護 13巻11号, 1117-1121 (2008);
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トイレでの転倒防止のために,私たちの行っている2 つの対策を紹介します.1 つ目は,安全なトイレづくりを目指すために,病院のスタッフとトイレの専門企業とが連携していることです.2 つ目は,この連携によって実現したトイレが転倒防止に有効だったことです.
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教育講座
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病棟ナースにしてほしい 整形外科リハビリテーション
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整形外科看護 13巻11号, 1076-1080 (2008);
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食事は,動作開始の意思決定,食事道具や食器の把持・固定,食物の口への運搬,咀嚼・嚥下,姿勢保持の各要素から構成されます1).どこが困難になっているか評価し,状況に合わせた対応をします. 評価は,姿勢(何に座っているか,体は傾いていないか),上肢機能(利き手,障害部位〔左右差〕,手の届く範囲,筋力,感覚,痛み),易疲労性,視覚,認知機能,環境面などさまざまな点に着目します.自分で食べたいという本人の意欲があることも重要です.
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説明できる整形外科疾患 患者はココがわからない!!
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整形外科看護 13巻11号, 1148-1152 (2008);
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上腕骨顆上骨折は成人に生じることもあるが,5 〜 7 歳にピークがあり,ほとんどが小児である.小児肘周辺骨折のなかで最も多く,約60%を占める. 受傷原因は遊具やソファなどからの転落および転倒がほとんどであり,肘が伸展位の状態で手をつき過伸展を強制される伸展型骨折が多い.肘屈曲位で肘頭をついたときに生じる屈曲型骨折は約2%である. 症状は腫脹,疼痛,運動障害,変形である.神経損傷や血管損傷を合併しやすいので,手指の運動障害,知覚障害,橈骨動脈の触知,皮膚や爪の色などに注意が必要である.
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ミニ特集
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整形外科看護 13巻11号, 1137-1145 (2008);
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みなさん,日ごろの実践のなかで,「考え」をまとめてみたいと思うことはありませんか? 私は,『整形外科看護』誌への投稿論文を読む,査読という仕事をしているなかの1 人です.いつも,投稿された方々が,患者さんへの看護にとってとても大切な視点に気づいて取り組んでおられるので,多くのことを学ばせていただいています.けれども,とても残念なことに,なかには,①論文としての形式が整っていないものや,②論文形式にはなっているけれど,論理の組み立てがずれてしまっている(論旨に矛盾がある)というものがあるのです.そこで,今回,論文の形式に整えるための工夫と論理を組み立てるための工夫について,ヒントになることを述べてみようと思います.
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連載
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これが私の生きる道
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整形外科看護 13巻11号, 1073-1073 (2008);
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私が看護師を目指したきっかけは,高校生のころ進路決定の際に,祖父が脳梗塞で入院したとき「人の体や健康について学びたいな」と思ったことです.成果を感じないと仕事を続けられる自信がなかった私は,ADL の向上で達成感を感じられる整形外科を希望しました.
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施設訪問 編集部がおじゃまします!!
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整形外科看護 13巻11号, 1125-1128 (2008);
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龍ケ崎済生会病院は,患者一人ひとりに目を向け,多職種の連携プレイによっていかにスムーズに退院できるかに力を入れている.それと同時に,スタッフ一人ひとりにも目を向け,いかに成長できるか,働きやすい環境になるかにも力を入れている.そんな同院5 階病棟スタッフに話をうかがった.●2008 年6 月9 日・小川
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私のおすすめ本
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整形外科看護 13巻11号, 1129-1129 (2008);
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「お父さんはなぜ運動会で転ぶのか?」このタイトルに魅せられ,つい本屋さんの棚に手が伸びてしまった.著者はスポーツ医学とスポーツ心理学の権威であり,多くの執筆や講演をされている辻秀一氏である.
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NURSING LIFE
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整形外科看護 13巻11号, 1130-1131 (2008);
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当院は西東京市に在し、1 日平均8 件の救急医療を提供する二次救急指定病院です。 結婚後、北海道からこの西東京市へ転居し、整形外科病棟に勤務して10 カ月となります。私自身、さまざまな環境の変化から看護に対する行き詰まりを感じていました。そんなときに私を原点に立ち返らせてくれた患者様とのかかわりを紹介します。
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Medical Quiz
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整形外科看護 13巻11号, 1136-1136 (2008);
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部位別でわかる 整形外科「要」語集
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整形外科看護 13巻11号, 1153-1154 (2008);
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Let's try くふうモノ
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整形外科看護 13巻11号, 1155-1155 (2008);
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患者は手術2 日前に入院し,手術を控えた緊張のなか,手術のオリエンテーションを受けています.紙面だけでは説明内容が記憶に残りにくいため,視覚に訴える,より効果的なオリエンテーションを実施するため,オリエンテーション用ビデオを作製しました.
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基礎疾患をもつ患者はココがキケン 全身管理ができるナースになろう!
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整形外科看護 13巻11号, 1156-1160 (2008);
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周術期の血糖管理においては,高血糖によってさまざまなトラブルを生じる危険性があります.手術を目的に入院されたA さんは,疼痛や手術への不安など身体に及ぼすストレスから血糖が上がりやすい状態になっていました.それらが糖代謝の乱れを助長し,術後の高血糖や脱水,感染をひき起こしやすい状況にありました. 術後インスリン治療から内服薬に戻り,落ち着いたようにみえますが,血糖値は上昇しはじめます.食欲不振の初期段階で発見し対処できればよかったのですが,高齢者は口こう渇かつを感じにくいことも,さらに高血糖や脱水の発見を遅らせる原因になったといえます. 手術を成功させ早期に回復させるためには,血糖値を良好に保ち万全な状態にもっていく必要がありますが,それには周術期において観察ポイントを変えてみていくことが重要となります.
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整形外科看護をもっと追究したいあなたへ
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整形外科看護 13巻11号, 1161-1161 (2008);
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今回は術後の悪心・嘔吐(PONV)の予防に,乗り物酔いの薬であるトラベルミン R を使用した研究を紹介します.
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整形外科の歴史
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整形外科看護 13巻11号, 1162-1163 (2008);
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イギリスのストークマンデビル病院(Stoke Mandeville Hospital)のグッドマン(Ludwig Guttmann,1899-1980)の脊髄損傷治療法をオーストラリアに定着させたのは,メルボルン生まれのベッドブロック(George Montario Bedbrook,1921-1991.図1)である.