眼科ケア

Volume 11, Issue 9, 2009
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第一特集
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- 判断力を高めよう! 一歩先ゆく屈折検査
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1. 実践! 他覚検査(1) オートレフケラトメータ
11巻9号(2009);View Description
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オートレフケラトメータ(以下、オートレフ)では、レフラクトメトリー(以下、レフ)=眼球全体としての屈折値、およびケラトメトリー(以下、ケラト)=角膜前面曲率半径を計測します。およその屈折値を把握し、自覚的屈折検査の目安とする、日々の診療に欠かせない基本の検査です。 検査の前には、あご台に顔を乗せてもらう前にまず感染性の疾患を患っていないか、すなわち充血や眼脂がないか、かゆみなどを訴えていないかの確認が必要です。またコンタクトレンズ装用の有無を確認しておきます。 いちばんはじめに行うことの多い検査ですが斜視、弱視の患者さんの場合には、オートレフ測定で眼鏡を外したり両眼を分離したりする前に視力や眼位、立体視の検査を行うほうがよい場合もあるので、注意します。 -
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3. 実践! 他覚検査(3) 角膜後面形状解析(ペンタカム、オーブスキャン)
11巻9号(2009);View Description
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後面形状解析検査は屈折矯正手術の適応決定をする場合に必要です。後面の異常を見逃したためにLASIK(laser in situ keratomeurusis)の術後に合併症とくにケラテクタジア(後部円錐角膜)を起こした報告が過去にあるからです。後面の前方突出がある場合は、前面の形状が正常でも慎重な適応決定が必要です。 -
4. 実践! 他覚検査(4) 波面センサー
11巻9号(2009);View Description
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近年、視機能の質(Quality of vision:QOV)が注目されるようになってきました。たとえば、屈折矯正手術では、裸眼視力は向上しますが、手術によってひき起こされた不正乱視による術後のコントラスト感度や夜間視力の低下が問題となることがあるため、術後不正乱視を減弱させるような新しい機器の開発や切除プログラムの改良がなされています。また白内障手術でも、矯正視力を改善するだけでなく、術後乱視や非球面眼内レンズなどの付加眼内レンズを用いQOV を考えた手術が行われてきています。 このような背景をもとにQOV に影響する不正乱視を定量的に測定する方法として、光を光線でなく波面としてとらえる波面光学を応用した波面収差解析が注目されるようになりました。波面収差解析では、眼鏡で矯正可能な低次収差と眼鏡で矯正できない高次収差に分類でき、高次収差は不正乱視の視標とされています。本稿では、波面収差測定機器である波面センサー、なかでも代表的な機器であるハルトマン・シャック型波面センサーについて説明します。 -
5. 実践! 自覚検査(1) 自覚的屈折検査
11巻9号(2009);View Description
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皆さんは、「視力検査なんて、オートレフラクトメータの値のレンズを入れて測定すればいい」と思っていませんか? 患者さんの屈折状態、つまり近視、遠視、乱視がどれだけあるのかを正確に測定できていないと、眼鏡処方や身体障害認定などの書類、屈折矯正手術の術前検査などを正確に行うことができません。患者さんの自覚的屈折状態を、レンズ交換法や2 色テストなどによって測定し、同時に矯正視力も測定することになります。 -
6. 実践! 自覚検査(2) 乱視度数の計測
11巻9号(2009);View Description
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高機能を備えたオートレフラクトメータが利用できるようになり、屈折検査が容易になっていますが、矯正に必要なのは自覚的屈折値です。とくに乱視の検出は大切です。 他覚的屈折値を参考に自覚的屈折検査を進めても快適さが得られない場合には、自覚的乱視を測定することが大切です。検査は状況に応じて、乱視表、スリット板、およびクロスシリンダーを用いる方法を使い分けるのがよいでしょう。いずれの方法も自覚的屈折検査で球面レンズ度数のみで最良視力が得られる最弱屈折度を求めてから行います。この状態は最小錯乱円の矯正状態です。
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第二特集
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- 「臨眼」に行ってみよう!
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連載
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- こんげつの眼底
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- ポイントチェック!眼科手術の説明・準備・介助
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- ここにフォーカス!多焦点レンズ
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眼内レンズ編:基礎知識
11巻9号(2009);View Description
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多焦点眼内レンズがリニューアルされ、徐々にではありますが普及してきています。水晶体の重要な機能である調節力を補完できるという点で、患者・術者双方にとって魅力的な眼内レンズです。情報化の進展により、患者さんからこのレンズについて質問を受けることも少なくないと思います。そのため、たとえ施設で多焦点眼内レンズ挿入を行っていなくても、正しい知識を持っていることが要求される時代となっています。 - Dr.マイケルの メバチコってナンだョ?
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- 転んでもタダでは起きるな!ORTのベリーズ体験記
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- 私の提言、苦言、放言
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- ごきげんナースとごきげんドクター
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- メガネ屋オヤジのEye Love通信
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- 検査がもっと深くなる! そ〜だったのか 目トセトラ
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- メがでる話
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- デイサービスの現場から 見えにくい高齢者のための介助あれこれ
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インタビュー
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- 眼科ケアな人たち
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施設紹介
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- となりの施設に聞いちゃいました 教えて! 眼科クリニック
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やまいけ眼科
11巻9号(2009);View Description
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当院は「患者さん第一主義〜patient first」の基本理念を掲げて日々の診療にあたっています。そのためには「1、地域の患者さんへの良質の医療サービスの提供。2、患者さんへの接遇の向上」をスタッフ一同心掛けています。1に対しては、院長、副院長による眼科専門医2名で外来診療を行い、極小切開による日帰り白内障手術をはじめとする最新の眼科医療を地域の患者さんに提供しています。2に対しては「笑顔での対応」「患者さんの話を丁寧に聞く」「患者さんへのわかりやすい説明」をスタッフ一同心掛けて日々の診療にあたっています。