糖尿病ケア
Volume 6, Issue 3, 2009
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特集
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- 知っておきたい糖尿病療養指導アイテム10 これが私たちの使い方
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1.糖尿病療養指導におけるアイテムの役割
6巻3号(2009);View Description Hide Descriptionおのおののアイテムをどのように活用して、現在のコントロール状況を患者側・医療者側が確認し合い、いかに治療につなげていくかの詳細は各稿の著者にお任せするとして、本稿では当科において最近使用している最新の糖尿病療養指導アイテムともいえるContinuous GlucoseMonitoring System(CGMS:持続血糖モニタリングシステム、以下CGMS)について、実際の症例データを交えて論じてみます。 -
2.糖尿病療養指導アイテム(1)血糖自己測定器
6巻3号(2009);View Description Hide Description患者さんが自分で採血して自己の血糖値を測定することを、「血糖自己測定(SMBG:selfmonitoringof blood glucose)」といいます。現在は多くのSMBG 用の機器(血糖自己測定器、以下SMBG 機器)が発売されており、米粒の半分ほどというごく少ない血液量によって、数秒で測定値が得られるほど、著しく改良が進んでいます。従来、採血部位として指先が用いられてきましたが、さらに少ない血液量で測定できるSMBG 機器の開発により、手のひらによる採血も提案されています。手のひら採血は痛みが少ないうえ、一時期考案された前腕採血と異なり、「指先の血糖値と一致する」と言われています1)。このようなさまざまな進歩がSMBG を普及させ、糖尿病合併症の発症、および進展防止に大きく貢献していることは広く知られています。 しかし、単にSMBG をすることで血糖コントロールがよくなるわけではありません。患者さんがSMBG 機器を使いこなし、QOL の向上を目指してSMBG を活用できるようになるためには、医療スタッフの役割が重要となるでしょう。そこで、外来患者さんとのかかわりを通じて工夫を重ねてきた経験に基づき、当院での導入・活用方法をご紹介します。 -
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2.糖尿病療養指導アイテム(6)運動器具
6巻3号(2009);View Description Hide Description糖尿病をはじめとする生活習慣病改善のための運動療法は、ウォーキングなどの有酸素運動が中心となります。有酸素運動は食事でいうなら主食であり、副食としてレジスタンストレーニングやストレッチも合わせて行うことで、さらに大きな効果が期待できます1)。 レジスタンストレーニングとはチューブなどの抵抗負荷や、マシン、ダンベルなどの重りを負荷として行う運動です。その効果として筋力・筋持久力を増強し、柔軟性を高め、有酸素運動と同じように体構成を改良し、インスリン抵抗性や耐糖能を改善させ、基礎代謝を高めることがあげられます2)。現在では、若年者から高齢者においてレジスタンストレーニングの意義が認められています3、4)。 今回はそのレジスタンストレーニングの中から、運動施設がなくても行え、場所もとらず安価であり、指導側も準備がしやすく、運動療法のグループ指導にも適し、1 本あればさまざまなトレーニングが可能なチューブトレーニングについて紹介します5)。 -
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2.糖尿病療養指導アイテム(9)フットケアに用いるアイテム
6巻3号(2009);View Description Hide Description従来、フットケアは、リラクゼーションから予防、治療にいたるまで、各施設によりさまざまな目的で行われていました。しかし、2008年に糖尿病重症化予防に関する評価が行われ、「フットケアは糖尿病足病変(足潰瘍や足壊疽など)を起こしやすい高リスク患者さんに対し、その発症や再発を防ぐために行われるべきもの」として、予防的フットケアの重要性が示されました。これは、糖尿病足病変の重症化を未然に防ぐ技術的な介入のみならず、糖尿病患者さん自身が行う足のセルフケア教育も含まれています。 そこで本稿では、フットケアの基礎となる「足の保清」「爪のケア」「足の観察」において必要なアイテムの中から、「簡便性」「安全性」「低費用性」「継続性」の観点より、医療者のみならず患者さんが足のセルフケアを行うときにも使えるものを紹介します。 -
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連載
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- 巻頭言
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- その案いただき! 糖尿病患者さん指導用アイデアグッズ
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- 1型糖尿病患者日記 糖尿病と向き合う瞬間
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- 2型糖尿病患者日記 糖尿病と向き合う瞬間
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- LOOK! LOOK! CDE活動状況報告書
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- Dr.サトーがアドバイス! 療養指導おなやみ解決塾
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まず、患者さんの糖尿病に対する評価を行うべし!
6巻3号(2009);View Description Hide Description前号に引き続き、急性期型総合病院において限られた日数、経費の中で、どのようにすればこまやかな糖尿病指導を行えるのか考えてみましょう。 - 知っておきたい! 深めたい! 糖尿病の用語解説
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- デンナースのヒュゲリな生活
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- おさえておきたい 糖尿病の海外文献
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- あなたの町の糖尿病看護認定看護師
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- 糖尿病の検査と病態 正しく学ぶ!A to Z
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