バスキュラー・ラボ

Volume 3, Issue 2, 2006
Volumes & issues:
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特集
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- 血管内治療のupdate
- 第1部
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- Diagnosis
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脳血管内治療のためのMRI,RI
3巻2号(2006);View Description
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脳内の疾患に対する血管内治療が,非侵襲的な治療としてその地位を確立して久しい.現在では虚血性疾患をはじめ,短絡性疾患,動脈瘤,腫瘍性疾患など,多くの疾患に対する血管内治療が広く行われている.もとより血管内治療の基本となるコンセプトはできる限り少ない侵襲で治療を完結させることにあり,治療戦略を立てるのに必要な術前の情報,治療経過を確認するための術後の情報の取得に関しても,できる限り低侵襲の手段を選ぶ必要がある.最近の血管内治療の技術の発達と並行して,MRI などの非侵襲的な診断法の技術も飛躍的に発達してきている.灌流・拡散画像などの新しい技術の開発に加え,既存の画像法に関しても,新しい知見の積み重ねから血管内治療に有用な情報が得られるようになっている.本稿では画像手法の新旧を問わず血管内治療のためのMRI,RI による診断について述べたい. -
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循環器:MR—最近の非造影撮像を中心に—
3巻2号(2006);View Description
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血管疾患に対する低侵襲的検査として,MRIはMR angiography(MRA)を含めて重要な位置を占めている.とくに,造影MRA が登場して以降さまざまなパルス系列が開発され画像診断の急速な進歩を遂げ,また非造影MRA でもさまざまな変法が開発され,より安全で有用な情報が得られるようになってきた.また,マルチスライスCT もここ数年で著しく進歩しており,両者の使い分けが問題となっている. 一方で, I V R(interventional radiology)の進歩により,冠動脈のみならず大動脈瘤や閉塞性動脈硬化症(arteriosclerosis obliterans : ASO)に対する血管内治療がさかんに行われるようになっており,治療方針や適応の決定に,より詳細な画像診断が要求されるようになった.本稿では,血管疾患におけるMR の実践的で代表的な撮像法と臨床画像を紹介する. -
血管エコー
3巻2号(2006);View Description
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超音波検査は血管壁の性状や血流情報をリアルタイムにかつ無侵襲に観察することができ,その簡便性やコストなどの観点から静脈疾患や閉塞性動脈硬化症などの各種血管疾患の診断に広く用いられている.さらにインターベンションなどの治療時に超音波検査を用いることで,血管造影では得られない情報を得ることが可能であり非常に有用な検査方法である.本稿では閉塞性動脈疾患に対する体表超音波ガイド下のインターベンションを中心にその実際を述べる. -
腎動脈エコー
3巻2号(2006);View Description
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腎動脈エコーの検査法と評価法を述べ,腎動脈疾患のうち血管内治療の対象となりうるおもな疾患について,それぞれ症例を提示しながらエコーの役割を解説する. - 第2部
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- Treatment
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頸動脈ステントの最新動向
3巻2号(2006);View Description
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頸部頸動脈狭窄症は,血行力学性脳梗塞や動脈源性脳塞栓症の原因疾患として非常に重要な疾患で, 北米では年間約2 0 万例の血行再建術(CEA : carotid endarterectomy,頸動脈内膜餝離術)が施行されており,わが国でも生活習慣の変化により罹患患者数,治療件数ともに年々増加している.ここでは,頸動脈狭窄症に対する治療適応とステント留置術の現状について述べる. -
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大動脈解離に対するステントグラフト治療
3巻2号(2006);View Description
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大動脈疾患に対する低侵襲治療として登場したステントグラフト治療は,欧米においてはすでに標準的な術式のひとつとなっている.本邦では市販のデバイスがないため,自作が容易な胸部用のステントグラフトが先行・普及し,大動脈瘤に限らず大動脈解離の治療においても従来の外科手術と遜色ない結果が報告されている.本稿では大動脈解離に対するステントグラフト治療の概要を,自験例もまじえて解説する. -
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連載
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- 決め手の一枚
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- 施設紹介と将来展望
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- 血管診断の医用機器
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- 微小栓子シグナルの臨床応用
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虚血性脳血管障害におけるMESの検出
3巻2号(2006);View Description
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微小栓子検出の臨床的意義は,塞栓源の同定や活動性の指標としてリアルタイムに把握できる点にある.ただし,疾患や利用する状況でその栓子の性状が問題になり,臨床的にどの程度意味があるのか明らかでない面も多々ある.そういう点や検出法にやや熟練を要することもあり,一般の臨床現場に普及しているとは言えない.虚血性脳血管障害の正確な病態把握に寄与する本法の当院での検出の方法,意味付けについて述べる. - 血管領域における循環力学的考え方
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- 早わかり! 血管領域におけるルーチン検査のコツ
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- 実践! 血管エコー検査シリーズ−どう撮り,どう読むか?−
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- 血管疾患診療ガイドライン−血管疾患診療の際に知っておくべき基礎知識−
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- 血管エコー達人養成講座−スーパーテクニックからピットフォールまで−
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